レッズのデラクルスが今季34個目の盗塁成功も気になる出塁率低下 5月は・298、6月は・243

2024年06月09日 11:19

野球

レッズのデラクルスが今季34個目の盗塁成功も気になる出塁率低下 5月は・298、6月は・243
レッズのエリ・デラクルス(AP) Photo By AP
 レッズのエリー・デラクルス(22)が8日(日本時間9日)のカブス戦に「2番・遊撃」でスタメン出場。5回に二盗を決め、今季34個目となった。6月は6試合連続で盗塁がなかったが、7日、8日と1個ずつ成功させている。現時点で今季の盗塁数は84・7個のペース。昨季のブレーブスのロナルド・アクーニャの73盗塁を抜くペースだが、100盗塁は難しいかもしれない。
 近代野球で100盗塁達成は8度。モーリー・ウィルスが1962年、ルー・ブロックが74年、リッキー・ヘンダーソンが80年、82年、83年、ビンス・コールマンが85年、86年、87年だ。5月16日のドジャース戦でデラクルスが4盗塁を決めた時、100盗塁への期待の声が上がったが、以後21試合で4盗塁とペースは落ちている。

 ネットサイト「ザ・スコア」のトラビス・ソーチック記者が100盗塁の可能性について分析している。デラクルスはアグレッシブに次の塁を狙っている。今季、選手が二塁または三塁が空いているときに盗塁を試みるメジャーの平均率は7%。デラクルスは昨季この数字は41%だったが、今季は69%。これは2位のアスレチックスのエステリー・ルイーズよりも13ポイントも高い。

 加えて成功率は昨年の81%に対して85%と高くなっている。この成功率ならどんどん走って良い。「試合前にピッチャーを研究します。彼らの最初の動きは何か、通常何をしているか?対戦するピッチャー一人一人について知っておきます」とデラクルスは先月説明していた。

 しかしながらドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、デラクルスは傑出したスプリントスピードで盗塁を成功させており、盗塁の細かいポイントについては触れ始めたばかりだと指摘している。「もし彼が投手の傾向を学びもっと良いスタートを切れば怖い走者になる」と言う。ロバーツ監督は現役時代、10年間で243盗塁、成功率81%を誇った。

 とはいえデラクルスにとって、今最も問題なのは出塁率の低下だ。4月の出塁率・395から5月は・298、6月は・243に落ちている。過去にシーズン100盗塁以上を達成した選手は、ほとんどがそのシーズンで・360以上の出塁率を記録している。コールマンが87年に109盗塁を達成したとき、シーズンで・363の出塁率を記録し、53.5%の確率で盗塁を試み、83%の成功率だった。ヘンダーソンが82年に130盗塁を達成したとき、出塁率は・398、76.4%の確率で盗塁を試み、成功率は75・6%だった。デラクルスは「私にとっては、どんな方法でもできるだけ多く出塁し機会を得ることです」と話している。

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