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亀山つとむ氏 復調気配の阪神打線 今こそ丁寧な打席を オリとソフトに勝ってこそ底を脱したか分かる

2024年06月09日 05:15

野球

亀山つとむ氏 復調気配の阪神打線 今こそ丁寧な打席を オリとソフトに勝ってこそ底を脱したか分かる
<神・西>お立ち台でポーズを決める(左から)ビーズリ、中野、森下(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神4-1西武 ( 2024年6月8日    甲子園 )】 【亀山つとむ 視点】貧打と得点力不足に苦しんだ阪神打線が11安打し、6月初2桁安打を記録した。西武との2試合で計9得点。勝率5割からの仕切り直しで連勝し、明るい兆しは確かに見えた。
 それでも攻撃は大丈夫だと言い切れない。打撃はそんな簡単に戻るものではない。兆しが見えた今こそ各打者が一つ一つの打席を丁寧に臨む必要がある。雑になったら、状態は元に戻ってしまう。

 中野の打席には、その丁寧さがあった。初回の第1打席は高橋の内角球に詰まらされて二ゴロ。3回1死一、二塁で迎えた第2打席は詰まった打席の反省からポイントを修正。内角の152キロを右翼線に打ち返す先制の二塁打とした。

 どんなに好調な打者でも全部を安打にすることはできない。失敗を次の成功にいかにつなげるか。その取り組みの積み重ねがあってこそ、攻撃はつながるのだ。直球も変化球も全部同じパターンで振ってしまう佐藤輝も、打席での駆け引きを意識する必要がある。

 攻撃の流れとしては2番・前川が機能してきたことがプラス材料だろう。適時打2本で3打点の森下とともにバットが上から抑え気味に出ていることが、ヒットゾーンへの打球を生んでいる。野手緊急ミーティングの効果も出ているかもしれない。

 11日からのオリックス、ソフトバンク6連戦でチームが本当に底を脱したかどうかが問われる。西武には3連勝し、勢いをつけて臨みたい。(スポニチ本紙評論家)

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