広島・小園「しっかり準備してきた」速球対策が実りロッテ・朗希から2安打&1盗塁

2024年06月09日 05:45

野球

広島・小園「しっかり準備してきた」速球対策が実りロッテ・朗希から2安打&1盗塁
<広・ロ>6回、佐々木(奥)からマルチ安打となる中前打を放つ小園(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【交流戦   広島1-3ロッテ ( 2024年6月8日    マツダ )】 広島・小園海斗内野手(24)が8日のロッテ戦で初対戦した佐々木朗希投手(22)からの2安打1盗塁で奮闘した。4番出場は5試合ぶり。先制しながら逆転での惜敗で3連勝で止まっても、速球対策が実り、3試合ぶりのマルチ安打で存在感を示した。
 難敵との初顔合わせ。小園は佐々木の速球に力負けしなかった。初回2死一塁では初球157キロをコンパクトなスイングで中前へ。初対戦で球筋を「見る」よりも、持ち前の積極的姿勢を貫いた。

 「追い込まれたら厳しいと思っていた。速い球に対応できるように練習もして、しっかり準備もしてきたので、捉えることができてよかった」

 練習から打撃用マシンの速度を通常より速く設定するなど、150キロ台後半の速球に対してイメージを膨らませてきた。3回は2ボールから再び積極果敢に157キロを打ちに出て一ゴロ。6回2死でも初球154キロをファウルし、ボールを挟んで3球目の136キロフォークを中前打した。佐々木と対した3打席を通じてストライクゾーンは全て振った。

 攻める姿勢は走者でも同じだった。6回は末包の打席で1ボールからの2球目に二盗。フォークの空振りで捕手からの二塁送球はなく、5月28日のオリックス戦以来の4個目の盗塁が決まった。

 「打席を重ねるごとに、(球の)軌道も見えてきて、しっかり入っていけた。そういうところは成長したところかなと思う」

 昨季は開幕直後の不振のため2軍で鍛錬中の時期だった交流戦には出場できなかった。あの苦い経験がなければ、主軸を担う今はない。

 「いいところでやらせてもらっている。まだまだ課題もあって、やらなくてはいけないことも多いので、突き詰めてやっていくだけ」

 開幕から全試合出場はチームで一人だけ。11試合ぶりに先発遊撃に戻って6回には失策があった。同一シーズンでの難しい三塁との兼任にも自らの可能性を広げる挑戦として前向きだ。「いろいろやって感覚とかは難しいですけど、それは言い訳にしかならない。しっかり練習からやっていって、遊撃で出た時でも、対応できるようにやっていきたい」。さらなる高みを見据え、歩みを止めない。(長谷川 凡記)

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