安倍派の太田房江氏 政治資金規正法の改正約束「自民党何やっとんねんという発信源になった」

2024年01月22日 20:40

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安倍派の太田房江氏 政治資金規正法の改正約束「自民党何やっとんねんという発信源になった」
08年1月、握手する太田房江大阪府知事と、次期知事の橋下徹氏 Photo By スポニチ
 元大阪府知事で自民党安倍派の太田房江参院議員が22日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演し、「政治資金規正法を改正し、実効性のある法律を成立させて政治の信頼回復につなげたい」と現在の心境を語った。
 岸田首相が派閥の解散に言及したのを受け、安倍派もそれに応じる形で19日に解散を表明。太田氏は「非常に寂しい部分も正直ある。大海原ぽーんと放り出されたような気持ち」と率直な思いを述べたが「国民の皆さんの自民党なにやってんねん、という発信源になってしまいましたから。派閥を解散するということは妥当な結論ではないかと思います」と受け入れた。また、自民党が立ち上げた政治刷新本部のメンバーとなり、改革に邁進する心構えも語った。

 ただ、太田氏自身も安倍派からのキックバックを受け取っていたことがわかっている。本人の説明によると、18年が40万円、19年158万円、20年は16万円だった。そのうち、認識しているのは20年の16万円だけ。「事務方からは記載する必要はないと言われたが、事務所の人間と相談してパーティー収入として記載させてもらった」と振り返ったが「政治資金規正法ではこれは寄付になるので修正記載させてもらった」と、後に修正したという。ただ、18年と19年のキックバックに関しては認識がない。「派閥は渡したと言っている以上、認めざるを得ないが、認識がないのでこちらは不記載。とても反省している」と謝罪した。

 MCを務める同局の河田直也アナウンサーは「そんなことはあるのでしょうか?ご自身の会計責任者がやっていることをなぜご自身が知らないのか、それが非常に不思議です」と首をひねった。またジャーナリストの武田一顕氏は「私たちが知りたいのはいったい何に使ったのか、ということ」と質問。太田氏は「よく言われるのは人件費など事務所の運営費、これが本当に足りなくなる。大きく言えば政治活動費なんですが、ビラを作ったり、市民の皆様にお配りする政治報告などに使わせてもらった」と釈明した。

 さらに武田氏が「票のとりまとめをする地方議員や有力者にせびられたことはあるのか」と重ねて質問すると、「せびられる、たかられるということはない。ただ車を動かすにも、ビラを配るにも実費がかかる、その実費の部分で手当をしてほしいと言われたことはある」と答えた。

 国民が注視しているのは、派閥自体の問題点というよりも不正がただされること。太田氏も重々承知しており、この日の刷新本部でも「政治資金規正法が守られてこなかったのが問題で、違反した人には厳罰を科する、秘書のせいにするのではなく自らが責任をとる、というような実効性のある法律に変えていこうという意見が大半でした」と語り、改革に向かっていくことを視聴者に約束していた。

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