【国体相撲・少年の部】飛龍高の國次晃輔が初の全国制覇!団体戦は愛媛県が和歌山県を破って初優勝

2023年10月15日 07:09

相撲

【国体相撲・少年の部】飛龍高の國次晃輔が初の全国制覇!団体戦は愛媛県が和歌山県を破って初優勝
静岡県の國次晃輔(23年8月撮影) Photo By スポニチ
 特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」相撲競技の2日目が14日、鹿児島県奄美市の名瀬運動公園サンドームで行われた。鹿児島国体は2020年に予定されていたが、コロナ禍による延期を経て「特別国民体育大会」として開催に至った。
 少年の部(高校生)団体戦は、愛媛県が初優勝を果たした。宇和島東高の3人に、高校総体個人戦3位の福原丈一朗(南宇和高2年)と高校総体個人戦8強の田中颯太(野村高3年)を加えたメンバー構成。1回戦では前日の団体予選に続いて、3連覇を狙う鳥取県を撃破。先鋒と二陣が敗れて後がない状況から3連勝の逆転勝利で強敵を破った。

 決勝は、1週間前の世界ジュニア選手権で重量級と無差別級をそれぞれ制した西出大毅(和歌山商業高2年)と野田典雅(箕島高3年)の世界王者2人を擁する優勝候補筆頭の和歌山県と対戦。2―1で迎えた副将戦、田中颯太が臼田哲朗(箕島高2年)を寄り倒して勝負を決めた。

 高校総体で団体優勝した埼玉栄高のメンバーで臨んだ埼玉県は、準々決勝で東京都に3―2で敗退。東京の先鋒・瀧田朔之介(足立新田高)と二陣・児玉颯飛(目黒日大高)の1年生コンビが埼玉県の主力である先鋒・田崎正美と二陣・斎藤忠剛をそれぞれ破る殊勲の星で勢いに乗った。

 団体予選3戦全勝者53人による個人戦トーナメントは、静岡県の國次晃輔(飛龍高3年)が頂点に立った。國次は5月の全国高校金沢大会3位がこれまでの最高実績。自身初の全国制覇を大舞台で成し遂げた。決勝の相手は、今年の高校横綱で世界ジュニア重量級金メダリストの西出大毅。絶対王者を相手に、立ち合いすぐに左上手を引いた國次が右ハズで土俵際まで追いやって先に攻め続けて寄り倒した。

 3位決定戦は、元幕内・安芸乃州の次男の今田光紀(東京・足立新田高3年)と、甲山親方(元幕内・大碇)の次男の斎藤忠剛(埼玉栄高2年)が対戦。ともに元幕内力士を父に持つ東京・小松竜道場出身の同窓対決となり、斎藤が今田に突っ張らせず中に入って寄り倒して3位入賞を決めた。

 また、先月末に日本相撲協会が付け出し資格に関する制度を改定したことにより、今大会のベスト4以上には三段目最下位格付け出し資格が与えられることに。資格を得た高校生の今後の進路も注目される。


 ▽個人戦 準々決勝
西出大毅(和歌山県・2年) 寄り切り 田中翔盛(大分県・1年)
今田光紀(東京都・3年) 押し出し 麻田遥人(和歌山県・1年)
國次晃輔(静岡県・3年) 押し倒し 斎藤芯太郎(大阪府・3年)
斎藤忠剛(埼玉県・2年) 押し出し トゥルボルド(新潟県・2年)

 ▽準決勝
西出大毅 送り出し 今田光紀
國次晃輔 上手出し投げ 斎藤忠剛

 ▽3位決定戦
斎藤忠剛 寄り切り 今田光紀

 ▽決勝
國次晃輔 寄り倒し 西出大毅

 ▽団体戦 準々決勝
福岡県 3―2 岩手県
愛媛県 3―2 兵庫県
東京都 3―2 埼玉県
和歌山県 3―2 鹿児島県

 ▽準決勝
愛媛県 5―0 福岡県
和歌山県 5―0 東京都

 ▽3位決定戦
東京都 4―1 福岡県

 ▽決勝
愛媛県 3―2 和歌山県
 宇野伊央里 突き倒し 西出大毅○
○福原丈一朗 下手投げ 杉本智斗勢 
○兵頭虎大郎 寄り倒し 野田典雅 
○田中颯太 寄り切り 臼田哲朗 
 末知弘 下手出し投げ 麻田遥人○

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