【MGC女子】内幸町折り返し地点で転倒続出　解説の有森裕子さん、野口みずきさん同情「看板立てて」

2023年10月15日 09:45

マラソン

【MGC女子】内幸町折り返し地点で転倒続出　解説の有森裕子さん、野口みずきさん同情「看板立てて」 — ＜MGC＞女子スタート（撮影・木村　揚輔） Photo By スポニチ

【マラソングランドチャンピオンシップ（ 2023年10月15日東京・国立競技場発着の42・195キロ）】 24年パリ五輪男女マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ（MGC）」は15日、午前8時10分に女子の号砲が鳴った。スターターを小池百合子・東京都知事が務めた。

　東京・国立競技場発着で、上野や銀座、日本橋など名所を通過しながら周回を含む42・195キロ。気温14・5度、スタート時の降水量は9ミリと冷たい雨が降りしきる中でのスタートとなった。

　前回覇者の前田穂南（天満屋）が号砲とともに先頭に位置どった。2キロ過ぎで集団は完全に2つに分かれ、前の集団を前田穂南がけん引する形で進んだ。

　5キロ地点では、前田を先頭に、安藤友香（ワコール）、細田あい（エディオン）、一山麻緒（資生堂）、鈴木亜由子（日本郵政グループ）、岩出玲亜（デンソー）ら15人で形成された集団が通過した。10キロ地点では岩出が先頭、33分58秒で通過した。

　内幸町の折り返し地点では転倒者が続出。

　15キロ過ぎ、先頭集団後方を走っていた市田美咲（エディオン）がバランスを崩して転倒。雨で足もとが滑りやすい状況で、腰を強打したように見られた。レースにすぐ復帰したが、痛そうな表情を見せながら走りをすすめた。

　また、27キロ過ぎの折り返しでも、松下菜摘がターンポイントの看板際を通過した際に足を滑らせて転倒。レースには即復帰したが、順位を下げた。中継で解説を務めた有森裕子さん、野口みずきさんも「あそこに鉄板があるのかな」「看板立ててあげて欲しいですね…」と気の毒そうに声を挙げた。

　▼パリ五輪への道　MGCの上位2人がまず決定。残り1枠は、MGCファイナルチャレンジで争う。女子は来年1月の大阪国際、同3月の名古屋ウィメンズが対象大会。2時間21分41秒の設定タイムを突破した記録最上位選手が代表に決まる。設定タイム突破者が出ない場合は、MGC3位の選手が代表となる。