【有森裕子の目】圧巻だった鈴木優花 日本選手にはいないアフリカ選手に近いタイプ パリ五輪楽しみ

2023年10月15日 17:20

マラソン

【有森裕子の目】圧巻だった鈴木優花 日本選手にはいないアフリカ選手に近いタイプ パリ五輪楽しみ
<MGC>優勝を確信し、ガッツポーズでゴールに飛び込む鈴木優花(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【マラソングランドチャンピオンシップ ( 2023年10月15日    東京・国立競技場発着の42・195キロ )】 鈴木優花さんの走りは圧巻でした。若手の中では面白い存在だったとはいえ、正直、まさか1位になるとは思っていなかったので驚きました。
 彼女の一番の特徴はゆったりとした伸びのある走りです。体幹がしっかりしているので、上半身と下半身のつなぎが強い。だから1つの動きで大きな力が出せる。ストライドが大きいというのとはまたちょっと違って、全身が伸びている感じと言えばいいのでしょうか。骨盤を回転させるローリングがうまいので、ゆったりとした動きでも伸びと推進力を生むことができるのです。

 今までの日本選手にはあまりいないタイプで、むしろアフリカの選手たちに近いと言ってもいいかもしれません。気持ち的にもしっかりしているので、パリ五輪でもある程度戦えるところまで来てくれるのではないかととても楽しみです。

 一山さんはおそらくベストの状態ではなかったと思いますが、安定感はさすがでした。そして3位に入った細田さんも本当によく粘りました。もしもう1度走るのなら、雨中のレースは本人が思っている以上にダメージが残るので、しっかりとケアをしてラストチャンスに挑んでほしいと思います。(五輪2大会連続メダリスト)

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