【MGC】瀬古リーダーが総括「男子は白熱」 大迫は「かわいそう」川内には「アッパレ」

2023年10月15日 12:26

マラソン

【MGC】瀬古リーダーが総括「男子は白熱」 大迫は「かわいそう」川内には「アッパレ」
瀬古利彦氏 Photo By スポニチ
 【マラソングランドチャンピオンシップ ( 2023年10月15日    東京・国立競技場発着の42・195キロ )】 上位2人が24年パリ五輪切符を獲得するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が15日、東京・国立競技場発着のコースで行われ、男子は優勝の小山直城(ホンダ)、2位赤崎暁(九電工)が出場権を獲得。女子は鈴木優花(第一生命グループ)が優勝し、一山麻緒(資生堂)が2位で内定した。
 レース後には日本陸連の瀬古利彦・ロードランニングコミッションリーダーが会見した。

 瀬古氏は「レースは特に男子は白熱した。選ばれた小山くん、赤崎くん、おめでとうございます」と祝福。小山については「我々では優勝候補まで言っていなかったが、元気なところを見せて勝ちきってくれた」と評し、赤崎については「私の中ではダークホース的な存在でした。(レース中は)優勝できるのではという余裕度があった」と総括。「2人はまだまだ伸びしろある」とし「赤崎くんは(ベストが)9分台では世界では戦えない。良い記録を出してもらうことに挑戦してほしい。小山選手も同じです」と注文を忘れなかった。

 レースを沸かせた3位の大迫、4位の川内についても言及。大迫については「また3番かと。(早大の)先輩としてはなんかかわいそうだなと。詰めが甘かったんだろうと思った。前回も3番。ファイナルでは日本記録を出して、また選ばれる期待はあります」と話した。

 最初から飛び出した川内については「よく頑張った。逃げ切るかと思いましたけど。最後また粘って、2番に入るんじゃないかとドキドキでした。入ってしまったら…すみません。彼の頑張りは日本を盛り上げる1番手。日本のマラソン界の立役者。彼に一番アッパレをあげたい。TBSなので」と語った。

 女子については「鈴木選手はダークホースにも入っていませんでした。申し訳ありません」とし「まだ24歳。のびしろもしっかりある。自己新で勝ちきったが、(自己ベスト)24分台では世界と戦うには厳しい。どこかで五輪までにタイムほしい」と言い、2位の一山については「唯一の五輪代表が選ばれた。五輪では納得いかない走りだったと思う。パリでは、それを超える走りをしてほしい。ご主人の分まで頑張った。次は鈴木君が頑張る番」と話した。

 次点に終わった選手たちについては「細田選手はファイナルで記録を出して実力で選ばれるようにしてほしい。加世田選手は世界選手権で頑張り、力があったのは凄い。23歳将来性もある。ファイナルでチャレンジして代表獲得してほしい」とも言った。

 ▼パリ五輪への道 MGC上位2人がまず決定。残りの1枠は、MGCファイナルチャレンジで争う。男子は12月の福岡国際、来年2月の大阪、同3月の東京、女子は来年1月の大阪国際、同3月の名古屋ウィメンズが対象大会。男子は2時間5分50秒、女子は2時間21分41秒の設定タイムを突破した記録最上位選手が代表に決まる。設定タイム突破者が出ない場合は、MGC3位の選手が代表となる。

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