【MGC女子】レジェンドたちが絶賛 優勝の鈴木「世界と戦うには…」コメントに「頼もしい限り」

2023年10月15日 12:44

マラソン

【MGC女子】レジェンドたちが絶賛 優勝の鈴木「世界と戦うには…」コメントに「頼もしい限り」
有森裕子さん(左)と野口みずきさん Photo By スポニチ
 【マラソングランドチャンピオンシップ ( 2023年10月15日    東京・国立競技場発着の42・195キロ )】 上位2人が24年パリ五輪切符を獲得するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が15日、東京・国立競技場発着のコースで行われ、女子は鈴木優花(24=第一生命グループ)が2時間24分09秒で優勝。一山麻緒(26=資生堂)が2時間24分43秒で2位に入り、パリ五輪代表に内定した。
 女子を中継したNHKには、92年バルセロナ五輪銀、96年アトランタ五輪銅メダルの有森裕子さん、04年アテネ五輪金メダリストで日本記録(2時間19分12秒)保持者の野口みずきさんが出演した。

 鈴木がレース後、「2番以内に入れば五輪決まると思ってたけど世界に戦うには日本で1番をとることを見据えなきゃいけないと思っていた。最後は出し切るということを考えていた」と語ったことを2人は絶賛。

 有森さんは「2人ともやりきったという自信にあふれるコメント。鈴木選手のコメントが落ち着いて、冷静な判断持って実力を発揮した。これは良い驚きというか、これから本当に楽しみだなと思った。一山選手はどちらかと言うと逃げる立場でいた中で逃げながらも、どこかで一度ダメになった自分を知っている。その怖さと戦ってあきらめなかった気持ちの強さで勝ち取ったと思います」と称えた。

 さらに「思った以上に切磋琢磨したレースになった。最後の最後どこが違ったのかというのを考えさせられた。この天気の中で一人一人が出した力は、これ以上条件が良ければもっともっといけるというのを見出すきっかけにもなったのでは。ここで経験したことを次につなげてほしい」と述べた。

 野口さんは「久しぶりにこんな大興奮したレースを見せてもらった」と感激した様子で、「現実として1、2番となったけれど世界との差は開いている。今の時代で戦うには厳しいんですが、鈴木選手のコメントを聞いて頼もしい限りでした。2番でよければいい、ではなくて、世界で戦うためには1番を取るんだっていう力強い言葉だった。本当に頑張ってほしい」と鈴木の姿勢を絶賛。

 「見ごたえありましたね。鈴木選手が世界への思いを話していたのが良かった。世界で戦うには競技者として気の強さも兼ね備えていないといけないと思うので、頼もしかった」と語った。

 移動車に乗って熱戦をリポートした、マラソンで16年リオ五輪14位などトラックを含めて五輪4大会連続出場の福士加代子さんは「ほんっとうに良いレースを見せていただきました。みんなの頑張りが素晴らしい!びっくりしました」と拍手。「この悪条件でやれた選手たち、良い経験になったと思います。1位の選手や、細田選手がやったレースはこれからみんなも使えると思います。皆さん体調に気を付けてやっていってほしいです!」とエールをおくった。

 ▼パリ五輪への道 MGCの上位2人がまず決定。残り1枠は、MGCファイナルチャレンジで争う。女子は来年1月の大阪国際、同3月の名古屋ウィメンズが対象大会。2時間21分41秒の設定タイムを突破した記録最上位選手が代表に決まる。設定タイム突破者が出ない場合は、MGC3位の選手が代表となる。 

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