アメフト関大　次節29日は立命大との全勝対決　QB須田「気持ちが折れなければ…」

2023年10月15日 16:32

アメフト

【関西学生アメリカンフットボール1部リーグ関大35ー9神戸大（ 2023年10月15日王子スタジアム）】ディフェンスのビッグプレーが波乱含みの一戦に決着をつけた。関大5点リードで迎えた第4Q開始直後。DLのプレッシャーでコースを狭められた相手QBの力ないパスが飛んでくる。反応したのは、関大DB松井将一（3年）だ。敵陣45ヤード地点でインターセプトすると、そのままエンドゾーンを目指す。タックルを外しカットを巧みに切りながら、「最終目的地」まで走り抜いた。

　「（松井が）活躍しているのを初めて見ました」と冗談めかした磯和雅敏監督は「あれで、気持ち的にホッとできたかな、と思います」と流れを変えたTDを評価した。振り返るヒーローの声も弾む。「きょうは（先輩の）上柴さんが試合に出られない状況だったので、絶対に自分が活躍したかった」

　クレバーで粘り強い神戸大の挑戦を退け、関大も開幕4連勝。いよいよ次節29日に立命大との大一番が待ち受ける。1点差で敗れた2年前は悔し泣き、逆転で勝った昨年はうれし涙を流したQB須田啓太（3年）も、決戦にテンションを上げている。立命大戦で勝つ必須条件を問われ、「気持ちが大事」と断言。「今年もハードヒットを受けることになると思うけど、気持ちが折れなければ、最後まで立ち向かっていける」

　甲子園の芝に立つために、絶対避けて通れない強敵。静かに闘志を燃やしながら、関大の司令塔は「その時」を待つ。