松本人志、文春提訴 請求額5億5千万円、2年がかり裁判ゴング 初回の口頭弁論は3月初旬か
2024年01月23日 05:30
芸能
「記事に掲載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ“性加害”に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております」などとした。法曹関係者によると、早ければ3月初旬にも第1回の口頭弁論が行われる見通しだ。
週刊文春は昨年末、松本らが2015年冬にホテルで飲み会を開き、参加女性に性的行為を行ったと報道。行為を強要されたなどとする女性の証言を掲載した。
裁判はこの昨年12月27日発売号の記事とインターネット掲載分に対して行われる。同誌はここまで3回連続で報道を続け、後輩芸人らが女性を“上納”するシステムがあったとも指摘している。
レギュラー番組7本を抱え、お笑い界のみならず芸能界の頂点に立つと言っても過言でない松本。関係者は「文春報道さく裂後、松本さんは一貫して裁判で戦う姿勢を崩しておらず、今回の決断に至ったと聞いています」と話す。
吉本興業によると、松本から「裁判に注力したい」と申し入れ、今月8日「当面の間」の活動休止を発表。同日、SNSに「事実無根なので闘いまーす」と投稿しており、じっくり準備を進め、このタイミングでの提訴となったようだ。
松本が年間に稼ぐ額は10億円は下らないとされるが、放送関係者は「とにかく名誉を回復したいという思いが強い。芸能界で元のポジションに戻るのは厳しいとも考えているようですが、とにかく何年かかっても裁判は続けるつもりでしょう」と説明している。
一方、文春は第一報の掲載誌約45万部が完売し、単純計算で約2億円以上を売り上げたとみられる。編集部は「一連の記事には十分に自信を持っています。現在も新たな告発者の方々のお話をうかがい、慎重に裏付け取材をしております。提訴によって萎縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまで通り報じてまいります」とのコメントを発表。こちらも戦う姿勢を貫いている。
どちらが正しいかは司法の場で争われ、一審判決が出るまで1年半から2年かかるとみられる。そうなれば、約40年にわたり笑いをつくってきたカリスマが年単位でテレビから姿を消すことになる。長い戦いのゴングが打ち鳴らされた。
≪松本人志の報道経過≫
▼昨年12月27日 週刊文春が松本の女性への性的行為の強要を報道
▼同日 吉本興業が、記事は客観的事実に反するとして「法的措置を検討」との抗議コメントを発表。文春は「記事には十分な自信」と反論
▼28日 松本がSNSに「いつ辞めても良いと思ってたんやけど…やる気が出てきたなぁ~」と投稿
▼1月5日 週刊女性PRIMEが被害者とされる女性と同席していたスピードワゴンの小沢一敬のLINEが流出したとして、2人のやりとりの画像を掲載。松本もSNSに画像を添付し「とうとう出たね。。。」と反応
▼8日 吉本興業が松本の活動休止を発表。松本はSNSに「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショーでまーす」と投稿
▼10日 フジテレビが「ワイドナショー」への松本の出演見合わせを決定
▼同13日 小沢が芸能活動の自粛を発表