菊間千乃弁護士が語る松本人志裁判の争点 真実性の立証できるか「言った言わないの話に…なかなか難しい」

2024年01月23日 12:49

芸能

菊間千乃弁護士が語る松本人志裁判の争点 真実性の立証できるか「言った言わないの話に…なかなか難しい」
菊間千乃弁護士 Photo By スポニチ
 弁護士の菊間千乃氏(51)が23日、レギュラーコメンテーターを務めるテレビ朝日「モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が、自身が飲み会で性的行為などを強要したとする疑惑を報じた「週刊文春」の発行元・文芸春秋などを相手取り、名誉毀損(きそん)に基づく損害賠償のほか、記事の訂正を求めて、東京地裁に提訴したことについて、裁判のポイントを解説した。
 今回、松本側は名誉毀損の損害賠償と訂正記事の掲載を求めている。菊間氏は「実際に名誉毀損の記事を書いたのが週刊文春なので、その責任者である編集長と、使用者責任ということで、週刊文春を発行している株式会社文芸春秋を訴えるということです」と説明。そのうえで「名誉毀損の場合、名誉毀損の違法性が阻却されるためには週刊文春側が公共性、公益性というところと、真実の証明、もしくは真実相当性の証明をしていくということ。文芸春秋側が“自信がある”と言ってますけど、性加害的な、記事に書いてあるようなことがあったんだということをきちっと立証ができるかということがポイントです」と解説した。

 裁判での松本側の動きについて「文芸春秋側が何を出してくるかによりますけど」と前置きしたうえで「客観的な物理的な証拠があれば、明らかだと思う。録音とか録画したものとか。ただ、8~9年前の出来事なので、おそらくそういうものもないということになると、証人尋問ということで、今回記事に出た女性の方が“裁判になったら説明します”とおっしゃってますが、その方が(裁判に)出てくると、結局、言った言わない、という話になる。そうすれば松本さん側も“女性が言ってることは事実と違います”と主張していく。証人尋問になっていくので、なかなか難しいかなと思いました」と見解。「両方がそれぞれの主張をして、裁判所がどっちが言っていることが合理的かということを判断していく」とした。

 2014年、週刊文春側の名誉毀損を認め、220万円の支払いを命じた東国原英夫氏の裁判を引き合いに、「東さんの時は週刊文春に内容を告発した女性が裁判に出てこなかった。そうすると、週刊文春側が記事に書いたことを真実、もしくは真実相当だと思って記事に書いたことを立証しきれなかったということで、東さんが勝った」と説明。「今回、(告発した)女性がきちんと出てくるか、具体的なAさんと松本さんが2人でお話していても密室の場合は2人だけの話になるので、どっちが言ってることが正しいかもわからない。場合によっては(会をセッティングしたとされる)小沢(一敬)さんとか放送作家の方とか他の2人の女性とか、そういった方にまで話を聞いてということになる。そうすると、時間はかかるかなと思う」と私見を述べた。

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