松本人志裁判 請求額が5億5000万円のワケを辛坊治郎氏が推測「弁護士とすり合わせた結果…」

2024年01月23日 18:22

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松本人志裁判 請求額が5億5000万円のワケを辛坊治郎氏が推測「弁護士とすり合わせた結果…」
辛坊治郎氏 Photo By スポニチ
 キャスター辛坊治郎氏(67)が23日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、「ダウンタウン」松本人志(60)が週刊文春の発行元、株式会社文芸春秋などを相手取り起こした訴訟の請求額について自身の見解を示した。
 吉本興業は22日、松本が飲み会で女性に性的行為などを強要したとの疑惑を報じた週刊文春の発行元、株式会社文芸春秋などに対し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を起こしたと発表した。原告は松本個人で、請求額は5億5000万円。

 この請求額について、辛坊氏は過去に元プロ野球選手の清原和博氏が出版社を相手取り起こした名誉毀損訴訟に言及。「清原さんが訴えて、私の記憶する限り、名誉毀損では過去最高の賠償額だと思うんですけど、この時認められたのが1000万(後に控訴審で600万円に減額)です。このへんが日本の名誉毀損訴訟の上限で、はっきり言って1000万円だと、あのクラスの人が名誉毀損を受けて被った害にまったく見合わないです」と解説した。辛坊氏によると、1000万円程度の賠償金支払いを命じた訴訟は数件あるといい、「相場感ってあるんですよ」と話した。

 判決文には通常、敗訴側が訴訟費用を支払うよう命じる一文が記されるが、これに弁護士費用は含まれないという。辛坊氏は「仮に勝ったとしても、5億5000万円で訴えを起こしていますけど、過去の判例でいくと1000万円行けばいい方」と見通しを口に。「で、なおかつ、弁護士費用は全部、訴えた側の負担ですから、本当に割に合わない」と話した。

 そのため、日本で名誉毀損訴訟を起こすには、「とにかく訴えたい、でも訴えるにはよほど資力、財産があって、なおかつメンツ、名誉の問題なんだ」という人にほぼ限定されてしまうという。

 5億5000万円という請求額についても理由があると、辛坊氏は見ている。言論弾圧や相手への苦痛を与えることを目的としたスラップ訴訟に言及。「弁護士に“これ以上の金額だとスラップ訴訟といって、嫌がらせのための訴訟だと思われますから”と、弁護士とすり合わせた結果の5億5000万円」と推測し、「本音で言うと本人は500億くらい求めたいと思っているだろうと思います」と、松本の心情を察した。

 吉本興業の公式サイトで発表された松本の代理人弁護士のコメントでは、「今後、裁判において、記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております」としている。

 訴えを受け、週刊文春編集部はコメントを発表。「一連の記事には十分に自信を持っています。現在も新たな告発者の方々のお話をうかがい、慎重に裏付け取材をしております。提訴によって萎縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまで通り報じてまいります」と、争う姿勢を示している。

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