こだわり旬の旅こだわり旬の旅

【南イタリア】世界一美しい海岸線を巡る…「太陽がいっぱい」ロケ地で白ワイン堪能、アマルフィには天国が

2024年09月06日 15:00

社会

【南イタリア】世界一美しい海岸線を巡る…「太陽がいっぱい」ロケ地で白ワイン堪能、アマルフィには天国が
ナポリ湾に浮かぶようなイスキア島のアンゴラ城 Photo By スポニチ
 仏パリ五輪を機に海外旅行熱が高まる中、世界遺産が一番多いイタリアのナポリを訪ねた。周辺の海岸線は世界で最も美しい海岸線の一つといわれ、周囲のレストランやカフェでは、同国一の生産量を誇るオーガニックのトマト缶などを使った、さまざまなトマト料理を提供。“真っ青な海と真っ赤なトマト”という世界最高のハーモニーに、旅心をわしづかみにされた。
 ナポリ民謡「帰れソレントへ」でおなじみのソレントからサレルノまで約40キロにわたる世界遺産のアマルフィ海岸。美しさでは負けない隣のナポリ湾に、先頃亡くなった名優アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」のロケ地があった。

 ナポリから船で40分のイスキア島。同湾最大の島で、火山島とあって各所で硫黄質の温泉が湧く。入る時間はなかったが、エポメオ山(標高789メートル)を中心に一周約34キロの山道をタクシーで回り、島の魅力を堪能。随所でエメラルドブルーの海を望むことができ、岸壁に立つ、牢獄としても利用されたというアンゴラ城は、仏モンサンミッシェルのよう。港近くのレストランで飲んだ地元白ワイン「ビアンコレッラ」は、さわやかに喉元を通り過ぎた。

 紺碧の海はナポリから車で約1時間半のアマルフィ海岸一のリゾート地、ポジターノも変わらない。それどころか、服や鞄などの店が並ぶ細い路地を下ると、目に鮮やかな光景が飛び込んだ。高さ約350メートルの山肌一面に黄、白、橙などカラフルな色の家が建ち並び、海の青さと見事なコントラストを見せる。ビーチでは世界各国の人々が水着姿で陽光を浴び、彼らに交じり“にわかセレブ気分”を味わった。

 ポジターノから船で約30分、海岸の中心地アマルフィは青い海とともに“天国”が迎えてくれた。青空を背に高台に建つ大聖堂(ドゥオーモ)の中の天国の回廊。最上級階級市民の墓地として13世紀に建てられたもので、2本の円柱が対になった尖塔型のアーチが交差しながら続く。中庭には草木が繁り、対面の見物客が円柱の間から見え隠れする不思議な空間だ。

 外に出てまぶしい目に留まったのが、カフェなどで販売する巨大なレモンに挟まれたシャーベット。冷たく甘さ控えめで、地中海の太陽に良く似合う。あっという間に平らげ、太陽ならぬ満足感がいっぱいだった。

 ▽行かれる方へ ナポリへは日本・羽田空港からITAエアウェイズで約14時間、ローマ・フィウミチーノ空港到着後、新幹線で約1時間。

コラムランキング

バックナンバー

【楽天】オススメアイテム