【甲子園】仙台育英 須江ファミリー一丸で戦い抜いた準優勝

2023年08月24日 05:04

野球

【甲子園】仙台育英 須江ファミリー一丸で戦い抜いた準優勝
須江航監督の長女・恵玲奈さん Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会最終日決勝   仙台育英2―8慶応 ( 2023年8月23日    甲子園 )】 【声援よ君に届け】<仙台育英・須江絵菜さん、長男・明日真くん、長女・恵玲奈ちゃん>連覇まであと一歩。仙台育英・須江航監督は敗戦後、すがすがしい表情で語った。「最終日に勝つ喜びと負ける悔しさを両方味わえました」。ナインに伝えた「グッドルーザーたれ」の言葉通り、胸を張って聖地を後にした。
 東北勢初の甲子園優勝を果たした昨夏から3季連続出場。聖地を「ホームみたい」と語っていた。妻・絵菜さん、小3の長男・明日真くん、14日に6歳となった長女・恵玲奈ちゃんは、決勝まで全試合をアルプス席で見守った。家族そろって戦った甲子園はまさにホームだった。

 雨天順延で決勝は予定より1日遅れ23日に。その日は長女が楽しみにしていた幼稚園の夏祭りの日だった。盆踊りの練習に一生懸命だったことを知っている母は「どうする?」と聞いたが、4番・斎藤陽(ひなた=3年)推しの長女は「ひなた君の最後の姿が見たい」と迷わず言った。

 野球部のかじ取りをする須江監督は多忙で「僕が家庭の中で何かできることが少ない。奥さんにかかる負担が大きい」と漏らす。それでも家族は練習場、試合に訪れ、ともに過ごす時間を確保してきた。野球を始めたばかりの長男、チア姿で応援する長女は部員からも人気の存在で「最高の教育をしてもらっている」と感謝する。

 戦いが終わり、24日には「ホーム」の宮城に帰る。絵菜さんは「家族で夏祭りをしたいと思います。ヨーヨー釣りとかつくらないとね」と長女にほほ笑んだ。須江ファミリーに、つかの間の休息がやってくる。(柳内 遼平)

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