【甲子園】福島敦彦氏 5回、大声援が落球を呼んだように“見えない力”も慶応を後押し

2023年08月24日 05:05

野球

【甲子園】福島敦彦氏 5回、大声援が落球を呼んだように“見えない力”も慶応を後押し
福島敦彦氏
 【第105回全国高校野球選手権記念大会最終日・決勝   慶応8―2仙台育英 ( 2023年8月23日    甲子園 )】 【福島敦彦の迫球甲子園】総合力では仙台育英の方が上だと思っていたが、決勝戦に限っては慶応が内容的にも圧倒し、勝つべくして勝った。
 欲しかった先制点が初回、いきなり丸田君の先頭打者本塁打で入り、なおも2死一、二塁から6番に降格した渡辺千君の遊撃後方への飛球は、風も味方に幸運な適時安打となった。1点ではなく複数点入ったことで慶応の先発左腕・鈴木君も心理的に大きかった。

 5得点した5回、ともに適時打した福井君、代打安達君ともにすばらしかった。加えて、大声援が丸田君の飛球の落球を呼んだように“見えない力”も慶応を後押しした。

 仙台育英は強力打線が最後まで機能しなかった。ポイントの一つが1点を追う4回の攻撃だ。先頭の尾形君が二塁打し次打者・鈴木君はセーフティーバントで走者を進めようとしたが2球で追い込まれ3球目を空振り三振した。犠打でも強攻でも、どっしりとした攻めをしていれば、また違う展開になっていた可能性が高い。敗れたとはいえ、2年連続決勝進出は誇れること。立派な準優勝だった。(報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

おすすめテーマ

2023年08月24日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム