ヤンキースGM「悲惨なシーズン」 立て直しへ「全てを見直しどこに問題があるかを見つけ出すのが任務」

2023年08月24日 13:11

野球

ヤンキースGM「悲惨なシーズン」 立て直しへ「全てを見直しどこに問題があるかを見つけ出すのが任務」
ヤンキースのキャッシュマンGM Photo By スポニチ
 ヤンキースは23日(日本時間24日)のナショナルズ戦でアーロン・ジャッジがキャリア初の1試合3本塁打をマーク、9-1で勝ち、連敗を「9」で止めた。
 それでもア・リーグ東地区の最下位は変らず、首位のオリオールズとは17ゲーム差、ワイルドカードの3つ目のスポットまで9・5ゲーム差。残り試合はあと36試合で、データサイト「ファングラフス」はヤ軍のポストシーズン進出の可能性を0・5%以下としている。

 試合前、ブライアン・キャッシュマンGMが記者会見を開き、低迷するチームについて話した。複数の米メディアが報じている。

 キャッシュマンは「悲惨なシーズンだし、ショック。うちの球団で誰もこんな事になるとは予測していなかった。恥ずかしく思ってる」と明かす。オフにジャッジやカルロス・ロドンと大型契約を結んだこともあり、開幕時の「ファングラフス」の予測はポストシーズン確率81・2%、ア・リーグ15球団で最も高い数字だった。それがほぼ不可能となった。

 プレーオフに出られないのは16年以来7年ぶりだ。ヤンキースタジアムでは、最近、一部のファンの間から「キャッシュマンをクビにしろ」の合唱も起きる。ただ56歳のキャッシュマンは、就任から25年で5割以下はゼロ、4度の世界一を達成してきた。09年の世界一を最後に、14年連続でワールドシリーズに出ていないが、ハル・スタインブレナーオーナーの信頼は厚く、シーズン前に4年の契約延長を結んだばかりだ。

 「ヤンキースはこのオフ、チームを立て直さねばならないが、あなたがその役割に値するのか」と聞かれると、「うちのこれまでの戦績はとても良く、長い期間成功を続けてきた。ただこのスポーツは簡単ではないし、保証されているものは何もない。この状況を打開するために私はなんでもする」と言う。

 今後キャッシュマンが取り組むのは、野球運営部門の全てを見直していくこと。「上から下まで全てを見直し、どこに問題があるかを見つけ出すのが仕事で、その任務を追っている。例えばケガだが、避けられたケガなのかそうでなかったのか、期待通りの働きができていない部分についても、どこで間違ったのかを突き止めたい。育成部門、アナリティック部門、パフォーマンスサイエンス部門など、全てについて再検討していく」と説明する。

 アーロン・ブーン監督については「監督はできることは全てやっている」としたものの、留任を明言しなかった。17年のオフに、ジョー・ジョラルディ前監督に代わって就任、毎年チームをポストシーズンに導いてきたが、ワールドシリーズには出られていない。1年前もア・リーグ優勝決定シリーズでアストロズにスィープされた。もしこのまま地区最下位で終われば、それは90年以来。誰かが責任を負わされるのかもしれない。「今年のような結果になれば、全てを見直さざるを得ない。スタインブレナーオーナーとは何度も会っている」とキャッシュマンは話している。

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