【エンゼルスGMと一問一答】大谷が右肘じん帯損傷「彼は心をかき乱されていなかった…精神的に強い」

2023年08月24日 17:08

野球

【エンゼルスGMと一問一答】大谷が右肘じん帯損傷「彼は心をかき乱されていなかった…精神的に強い」
大谷の右肘について語るペリー・ミナシアンGM(撮影・杉浦大介通信員) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス3―7レッズ ( 2023年8月23日    アナハイム )】 エンゼルス・大谷翔平投手(29)が、右肘じん帯損傷で、今季残り試合で登板しないことになった。23日(日本時間24日)、本拠地アナハイムでのレッズとのダブルヘッダー第2戦後、ミナシアンGMが発表した。
 大谷は、ダブルヘッダー第1戦に「2番・投手兼DH」で出場。メジャー単独トップとなる44号先制弾を放った直後の2回途中、突然のアクシデントのため降板した。試合も3回の打席で代打を送られて途中交代。球団は降板の理由を「腕の疲労」と発表していた。大谷は、第2試合に「2番・DH」で出場し、5打数1安打だった。チームはここまで128試合を戦い、大谷はこのうち126試合に出場。5月2日(同3日)のカージナルス戦に欠場して以降は98試合連続でスタメン出場、投手としても23試合に登板してきた。今季の通算の打撃成績は、126試合で467打数142安打、44本塁打、91打点、打率・304、17盗塁、投手成績は23試合で10勝5敗、防御率3・14となっている。

 ミナシアンGMとの一問一答は以下の通り。

 「翔平は(ダブルヘッダー1戦目の)試合で交代し、1戦目と2戦目の間にMRI検査を行った。(右肘じん帯に)損傷が見つかり、今季はもう投球はしない。セカンドオピニオンを仰ぎ、そこから判断するが、Day-to-dayだ。そういう状況だ」

――UCLの損傷か?

 「その通りだ。プランや詳細はまだ分からない。代理人には連絡し、第2戦では打者として出場した。2018年にもこの状況で出場した。ただ、day-to-dayであり、様子を見ていきたい。落胆しているし、彼を気の毒に思う。受け入れるしかないし、まだバウンスバックできる」

――手術については。

 「まだ分からない。まだ起こったばかりだ。第2戦の前にMRIを撮り、短く話し合った。彼は代理人とも話していく。無念だが、それでも2試合目にプレーしたことが彼を物語っているのだろう。どれだけプレーするのが好きか、チームメイト、この場所をどれだけ大事思っているかは印象的だ」

――右肘に何か異常があると分かっていたのか。

 「いや。彼は何も異常は訴えなかった。脱水状態でけいれんはあったが、これまでは何も言っておらず、今日初めて交代後、肘の辺りに痛みがあると言ってきた。これが初めてだった」

――先発を飛ばした際も知らなかったのか?

 「知らなかった。ただ疲労だと聞いていた。痙攣、中指のけいれん、脱水といったことが起こったのは、彼がやっていることを考えれば驚きではなかった。厳しい仕事をしてきたわけだから。ただ、痛みを訴えたのはこれが初めてだった」

――じん帯損傷のグレイドは。

 「まだ分からない」

――シーズン中、不調の時に何かを疑わなかったのか。

 「彼と対話はした。私たちの過去3年にわたる関係はコミュニケーションと信頼によって築かれたものだ。私たちは彼を信頼し、彼は私たちを信頼している。私たちは彼の言葉を聞く。彼は自身の身体を分かっていて、自分の状況を分かっていた。これは今日分かったことだ。どれか1球で起こったのかは分からないが、球速が落ちているのは分かった。残念だが、起こってしまった。バウンスバックはできる」

――残りのシーズンも打者として出場するのか。

 「何を予期すべきかは分からない。Day-to-dayで、彼がどうするか、どう感じるかを見ていく。回復のための時間など、様々な情報が入ってくるだろう。今日、彼はメディア対応はしない。だから私がここに座っている。彼にとってつらい日であり、私たちみんなにとってつらい日だ」

――負荷のかかる二刀流は長期視野でも可能と思うか。

 「選手に制限を設けたくないし、特に彼に対してはそうだ。彼はそれをやり遂げ、活躍できると示してきた。ケガは起こるもので、今季の私たちは通常ではない量の故障を経験してきた。言い訳はできず、故障はこのゲームの一部だ。プロのアスリートはそういうものだし、特に気概を持ったこのチームの選手たちはその中でも活躍してきた。彼もバウンスバックし、元の位置に戻るために必要なことをやってくれると思っている」

――第2戦に出場する前に、大谷はじん帯損傷を知っていたのか。

 「知っていた。試合間に話をした」

――その時、どういった様子だったか。

 「彼はプロだ。(言葉をつまらせながら)これまで違った反応をする選手も見てきたが、彼は心をかき乱されてはいなかった。“今夜もプレーしていいのか?今夜もプレーしたい”と言った。彼は精神的に強い。だから彼のようなことができる。彼があのように反応し、プレーしたという事実は凄いことだ」

――ニューヨークへの遠征には行くのか。

 「まだ起こったばかりだから、これから話し合うし、明日も話す。分からないが、彼がニューヨークに行き、打線に名を連ねても驚かない。彼がどれだけプレーしたいかは分かっている。その一方で、彼は考え、身近な人と話し合うための時間が必要かもしれない。セカンドオピニオンを聞くことも重要だ。すべての情報を得た後、彼は適切な判断をし、私たちはそれが何であろうとサポートする」

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