【甲子園】慶応ナインの“常笑”支えたメンタルコーチ・吉岡真司氏「この代に教えられることはもうない」

2023年08月24日 05:05

野球

【甲子園】慶応ナインの“常笑”支えたメンタルコーチ・吉岡真司氏「この代に教えられることはもうない」
練習を見守る吉岡メンタルコーチ(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会最終日決勝   慶応8-2仙台育英 ( 2023年8月23日    甲子園 )】 歴史の扉を開けた慶応ナインを支えた一人が、メンタルコーチの吉岡真司氏(61)だ。
 慶大出身で「興味があって自分で学び始めた」と独学で学び、14年に資格を取得。各地で講習を行う中で慶大・堀井哲也監督と出会った。「今のうちにいいなと思ってくれて誘ってもらいました」と21年に同大野球部のメンタルコーチに就任。同年に春秋リーグ戦に優勝し、全日本大学野球選手権を34年ぶりに制した。興味を持った慶応・森林貴彦監督が「高校もチームをもう一つ成長させたい」と依頼。22年から高校でも指導を始めた。

 慶応ナインはピンチでも笑顔を絶やさない。「どうしてもネガティブになってしまうが、プラスの言葉や表情をアウトプットすると脳が肯定的に錯覚する」。主将の大村昊澄(そらと=3年)も「吉岡さんのおかげで精神面を鍛えられた」と感謝。守備の後に掛け合う「ありがとう」が今チームの合言葉だ。

 「本当にいつも動揺せずに戦い抜いて凄い。この代に教えられることはもうないですね」。歴史的快挙をサポートし終え、目にはうっすらと涙が浮かんだ。 

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