阪神・佐藤輝「結果出てよかった」復活弾!22日ぶり14号で球団初の京セラ全8戦8勝&逆転4連勝

2023年08月24日 05:15

野球

阪神・佐藤輝「結果出てよかった」復活弾!22日ぶり14号で球団初の京セラ全8戦8勝&逆転4連勝
<神・中>4回、本塁打を放った佐藤輝(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7―2中日 ( 2023年8月23日    京セラD )】 阪神・佐藤輝明内野手(24)が中日戦で22日ぶりの本塁打を含む2安打2打点で逆転4連勝を呼んだ。2点劣勢の4回に18試合76打席ぶり14号で反撃ののろしを上げ、5回には同点打。京セラドームでは球団初の同一シーズン全戦全勝を飾り、優勝マジック24へ前進した。中日に対しては4年連続勝ち越しを決め、今季最多を更新する貯金26へ積み上げた。
 ひと振りで試合の行く末まで変えたと言っていい。2点を追う4回先頭で佐藤輝が打席に入った。集中力を極限まで研ぎ澄まし、1ボールから小笠原の内角高めチェンジアップを振り抜いて右翼席上段のラバーにぶち当てた。淡々とダイヤモンドを一周する背番号8に、さんさんと降り注ぐ大歓声。1日の中日戦以来、実に18試合76打席ぶりの放物線を描いた。1点差に迫ると同時に、一気に流れを引き寄せ、逆転4連勝への確かな道筋をつくった。

 「感触はよかったです。いい投手なので、積極的にいきました」

 5回1死一、三塁では小笠原が4球続けた直球を砕き、右前へ同点打を放った。外角低めの、決して簡単ではないコースにも素直にバットを出した。「しっかり捉えることを意識して打席に立った。何はともあれ、結果が出てよかった」。ここぞの一打に、ホッと胸をなで下ろした。

 一時期に比べて、着実に状態は上がりつつある。16、17日の広島戦では経験の乏しい小野寺に三塁を明け渡す悔しさも味わった。当然、期する思いはあったはずだ。18日のDeNA戦で先発復帰して以降は5試合連続安打。この間、20打数8安打で打率・400。20日のDeNA戦ではサイ・ヤング賞右腕のバウアーからも2安打するなど、向かうところ敵無しになりつつある。この男に快音が響けば、虎が勝つ確率も必然的に上がる。京セラドームでは今季8戦全勝。圧倒的な好相性を誇る地で、佐藤輝も計29打数9安打、打率・310。シーズン通算が同・234だから、一目瞭然だ。

 「みんな、いい状態なので、いいゲームができていると思う。(疲れは)大丈夫」

 25日からは東京ドームに乗り込み、夏のロードを締めくくる巨人3連戦に挑む。8~10日は見事に3タテを食らわせた。いざ、再現へ――。自然と期待が高まる中でも平然と言った。「特に変わらず、頑張っていきたい」。12・5ゲーム差をつけている宿敵はもはや眼中にない。頂点への確かな弾みをつけ、聖地・甲子園へと舞い戻る。(八木 勇磨)

 《15年は主催9戦全勝もオリ主催交流戦で3敗》今季の阪神は京セラドームで実施された8試合に全勝。同球場が開場した1997年以降、シーズン全勝は初めて。2015年は主催9試合に全勝したが、オリックス主催の交流戦で3敗している。

 《夏の長期ロード16勝は最多タイ》4連勝の阪神は夏の長期ロード16勝目(4敗)。甲子園で毎年30試合以上が行われるようになった56年以降で、夏の長期ロード16勝は17年(16勝10敗1分け)に並ぶ最多勝となった。

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