広島・龍馬で4連勝 「僕のバッティングの根幹」動体視力を駆使して3安打2打点

2023年08月24日 06:10

野球

広島・龍馬で4連勝 「僕のバッティングの根幹」動体視力を駆使して3安打2打点
<D・広>7回、適時打を放つ西川(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島5―2DeNA ( 2023年8月23日    横浜 )】 広島・西川龍馬外野手(28)が24日、バットでDeNA戦の勝利に貢献した。初回に3試合連続の先制打を中前へ運ぶと、1点優勢の7回にも右翼フェンス直撃のタイムリー。3安打2打点と奮闘した。投げては大瀬良大地投手(32)が5回2失点で1カ月ぶりの5勝目。9回は栗林良吏投手(27)が12個目のセーブで締めた。試合は5―2で快勝。連勝は4に伸びた。
 頼れる4番打者が巧みな打撃でチームを勢いづけた。敵失と小園の右越え二塁打で築いた1死二、三塁の好機。カウント2―2から浜口の高めチェンジアップを捉えた西川の打球は中前ではずんだ。3試合連続の初回先制打だった。

 「初回にまたチャンスが回ってきたので仕事ができてよかった。チームとしては絶対的に乗っていけるので」

 この1本で西川は乗った。6回先頭で外角低めの難しいチェンジアップを左前へ運び、勝ち越しの生還を果たすと、7回には貴重な追加点を叩き出す。無死一、二塁で3番手・山崎の低めカットボールを捉え、右翼フェンス直撃の適時打だ。

 「昨日はよくなかったけど、今日は1打席目にチェンジアップをうまく打てたから、いけるかも…と。ポンとヒットが出たので」

 定評のある巧みなバットコントロール、さらには悪球でも快音を響かせるアクロバティックな打撃。それらを可能にするのは、人並み外れた動体視力だ。西川自身「僕のバッティングの根幹を成すもの」と認め、鍛えるためのトレーニングも取り入れている。

 関東遠征の際には、東京都内にある施設に通い、ボードを使ったプログラムで見る力を鍛えながら認知力や判断力を磨く。ソフトバンク・近藤と実施する新春の自主トレでも、動体視力のトレーニングをメニューに入れているという。

 この日も初回から巧みな打撃を存分に披露した。今季7度目の3安打猛打賞、2打点の活躍。新井監督は「大きいよね。彼のバットは本当に頼りになる。主導権を握れるので。こっちは凄くありがたい」と最敬礼だ。

 「前の打者がうまいことつないでくれる。そういう(得点圏の)シチュエーションが多いから、そこでたまたま打点がついている」

 3試合連続の初回先制打。5試合連続の打点に、28歳は表情を緩める。首位・阪神も勝ったためゲーム差は7のまま。それでも4番は力を込めて言う。

 「相手があること。でも、僕らが勝っておけばまだチャンスはある。何とか(連勝を)伸ばせるように」

 酷暑の中で4連勝。奇跡へ。西川が先頭に立ってけん引する。(江尾 卓也)

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