青学大3連覇 3連敗中チーム救った主将・佐々木「ごめん、お待たせ」逆転V3ラン

2024年05月30日 05:00

野球

青学大3連覇 3連敗中チーム救った主将・佐々木「ごめん、お待たせ」逆転V3ラン
<中大・青学大>優勝し、歓喜の青学大ナイン(撮影・五島 佑一郎) Photo By スポニチ
 【東都大学野球・第4週第3日   青学大3―1中大 ( 2024年5月29日    神宮 )】 3回戦1試合が行われ、青学大が3―1で中大を下し、3季連続15度目の優勝を決めた。勝った方が優勝という大一番で、今秋ドラフト候補の佐々木泰内野手(4年)が4回に決勝の逆転3ラン。05年春から06年春以来、2度目となる3連覇へ導いた。2連覇を目指し全日本大学野球選手権(6月10日開幕、神宮ほか)へ乗り込む。
 三塁手の主将は誰よりも高く跳びはねながら、マウンド上で人さし指を突き上げた。苦しみに耐え、重圧にも打ち勝った末の3連覇。佐々木は、歓喜の輪の中心でもみくちゃにされながら余韻に浸った。

 「主将として迷惑ばかりかけてもどかしい気持ちもあったけど、全て吹っ切れました」

 苦しかったが、下は向かなかった。試合前まで打率・171も信条のフルスイングで全てを払拭した。1点を追う4回2死一、三塁。抜けてきたカットボールを捉えると、佐々木らしく高く舞い上がった打球は左翼席へ飛び込んだ。

 「ごめんと、お待たせという気分で走っていました」。いつもよりゆっくりダイヤモンドを一周。今季1号、現役最多通算12号を最高の場面で放ち、安藤寧則監督は「信じていました。幸せにしてもらっていますし、自慢の後輩たちです」と目を細めた。

 1年春は4本塁打を放つ鮮烈デビュー。ドラフト候補として挑んだ今季は経験のない不振に直面したが「ここぞのために」と夜は一人、打撃マシン相手に2時間も打ち続けた。チームが開幕8連勝から3連敗を喫し、中大に逆王手をかけられた際には「下を向くな」と鼓舞。最後に一振りでチームを救い、「ようやく成果が表れました」と胸を張った。

 今年の目標は春秋のリーグ優勝に、全日本大学選手権と昨年準優勝に終わった明治神宮大会を合わせた大学4冠。「ホッとしているが目標は4冠。全日本は東都の代表としてしっかり戦いたい」。青学大初の偉業へ、まずはスタートラインに立った。(村井 樹)

 ◇佐々木 泰(ささき・たい)2002年(平14)12月24日生まれ、岐阜県出身の21歳。小野小1年から野球を始める。県岐阜商では1年春から4番。青学大では1年春にリーグ戦デビューを果たし、三塁手のベストナインも獲得。憧れの選手はドジャース・大谷。50メートル走6秒1、遠投100メートル。1メートル77、77キロ。右投げ右打ち。

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