ドジャース・大谷 激走で勝利へ突破口開いた、ロバーツ監督「100%に近づいている」

2024年05月30日 01:30

野球

ドジャース・大谷 激走で勝利へ突破口開いた、ロバーツ監督「100%に近づいている」
<メッツ・ドジャース>メッツとのダブルヘッダー第1試合の8回、遊ゴロで一塁に駆け込み出塁する大谷(共同) Photo By 共同
 【ナ・リーグ   ドジャース5―2メッツ ( 2024年5月28日    ニューヨーク )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が28日(日本時間29日)、メッツとのダブルヘッダー第1試合に「2番・DH」で出場。5打数無安打だったが左太腿裏の打撲は完治間近で、8回の内野ゴロでは全力疾走で併殺を防ぎ、その後にチームは逆転勝利で連敗を5で止めた。第2試合は今季3度目の欠場もチームは2連勝。2度の月間MVP受賞を誇る好相性の6月へ、万全の状態で向かう。
 最後は長い右足を目いっぱい伸ばした。0―2の8回1死一、二塁。大谷は救援左腕ディークマンの97・8マイル(約157キロ)を打ち損じた。遊撃への平凡なゴロが二塁に転送されて封殺となったが、懸命に走って一塁はセーフ。併殺を防いだ。

 このプレーが勝利への道を照らす。直後にフリーマンの適時打で1点差。9回に同点とし、延長10回の末に勝った。16日のレッズ戦で一塁けん制球が左太腿裏に直撃して打撲し、その後は全力疾走を控えてきた中、全力に近い大谷の激走。連敗を5で止めたデーブ・ロバーツ監督は「翔平は100%に近づいている。併殺にならないように懸命に走った」と評し、10回にダメ押しの2ランも放ったフリーマンは「(8回に)翔平が併殺を防ぎ、ベンチに興奮と勢いを生んだ」と感謝した。

 一方、大谷自ら27日に「状態がそこまで良くない」と語ったように、打撲の影響か打撃には“ズレ”が生じている。この日は今季2度目の5打数無安打。メジャートップだった打率は・329で3位となり、今季ワーストの9試合&41打席連続ノーアーチとなった。

 復活の鍵はコンディション面だ。第2試合は左太腿裏を100%の状態に戻すため、今季3度目の欠場。指揮官は代打出場の可能性も「ない。それでは意味がない」と完全休養とした。昨季まで所属したエンゼルスとは違い、常勝軍団のド軍では162試合のレギュラーシーズンだけでなく、ポストシーズンの完走も使命。ダブルヘッダーの一方の試合の欠場は21年5月20日以来、3年ぶりだった。

 指揮官は29日(日本時間30日午前5時10分開始)の同戦でのスタメン復帰を示唆。その後はMVPを受賞した21年と23年に月間MVPを獲得した好相性の6、7月に向かう。この日のダブルヘッダーは2連勝。大谷は「お疲れさまでした」と頭を下げ、帰路へ就いた。 (笹田幸嗣通信員)

 ▽大谷の左太腿裏打撲 ドジャースタジアムで自身のボブルヘッドも配布された16日のレッズ戦の初回に四球で出塁すると、投手のけん制球が左太腿裏を直撃。症状は重くなかったため交代することなく以降も出場を続けたが、25日の敵地での同戦で右翼線三塁打を放った際に全力疾走を見せず。試合後、ロバーツ監督が軽度の打撲で症状が悪化しないために走塁に制限をかけていることを明かした。

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