広島、交流戦19年ぶり14得点で今季初5連勝 小園が球団新の月間8度目V打「いいところに転がって…」

2024年05月30日 05:45

野球

広島、交流戦19年ぶり14得点で今季初5連勝 小園が球団新の月間8度目V打「いいところに転がって…」
<広・オ>初回、先制点をもたらした小園(左から2人目)らを迎える新井監督(中央)(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【交流戦   広島14-0オリックス ( 2024年5月29日    マツダ )】 前夜に今季初めて首位に立った広島打線の勢いは、最後まで衰えなかった。今季最多の14得点、同最多タイの19安打。均衡を破ったのは4番・小園だ。初回1死二、三塁。相手の内野守備は二塁手だけ前進守備を敷いていたが、その逆を突く遊ゴロで、先制点をもたらした。
 「いいところに転がってくれて良かった。あそこ(遊撃)しか狙っていなかった。(勝利打点の)記録はつくれましたけど、どんどんつくっていけるように頑張りたい」

 派手さはなくても狙い通りの打撃。これが球団新記録の月間8度目の勝利打点となった。3回には中前打。6回にはバットを折られながらも二塁へ適時内野安打を放ち、8回には中前打と、3安打2打点の活躍を見せた。4番がけん引し、交流戦での14得点は05年5月15日オリックス戦での16得点に次いで球団2番目と、19年ぶりの猛打ぶり。昨季まで勝率・422(166勝227敗15分け)と通算成績が12球団ワーストと鬼門の交流戦で、2連勝スタートだ。

 前日にはバスケットボール男子Bリーグの広島が初の年間王者に輝き、小園も刺激を受けた。「昨日試合が終わってから、凄いなと思って僕も(テレビの試合中継を)見ていた。僕たちも日本一になれるように頑張りたい」。ドラゴンフライズに続けとばかりに背番号51は意気込んだ。

 23歳に引っ張られるように、36歳の秋山も6回の適時二塁打を含む3安打2打点と大暴れ。「自分が映像で見ているものと、打席に立った時のすり合わせで、どうリアクションしていけるか。それが今日はいい方に出た」と充実感を漂わせた。

 若手もベテランも躍動し、今季初の5連勝で首位をがっちりキープ。新井監督は「全員がいいものを見せてくれた。戦いながらチームが成長している実感はある」と胸を張った。(長谷川 凡記)

 ○…広島が今季最多に並ぶ19安打を放ち、同最多の14得点で大勝。交流戦で1試合14得点は、05年5月15日オリックス戦の16得点に次ぐ2番目の記録。2桁得点&無失点勝利は、19年5月30日ヤクルト戦(○13―0)以来5年ぶりで、交流戦では初めて。

 ○…小園(広)が今季9度目の勝利打点を挙げ、8度で並んでいた万波(日)を抜いて両リーグトップに立った。5月だけで8度をマークしており、月間8V打は1994年7月のメディーナ、97年4月のロペス、2018年8月の丸(現巨人)の7度を抜いて球団新記録。セ・リーグの月間最多は、22年6月に村上(ヤ)がマークした9度で、残り2試合で更新に挑む。

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