33歳記者の休日 やっぱり発症してしまう「職業病」とは…

2024年05月30日 12:10

野球

33歳記者の休日 やっぱり発症してしまう「職業病」とは…
ひたむきに甲子園出場を目指す球児たち(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 記者は33歳。20年にスポニチ記者となり、5年目を迎えた。担当はアマチュア野球。自分の趣味より、アマチュア選手の日々を発信することに励んできた。多忙な日々が続くが、最近、のんびりできる1日があった。
 近々で締め切りがある原稿も抱えていない。久しぶりに仕事のことを考えなくてもいい休日だ。昼間から酒を飲んでもいいが、それももったいない。「何をしようか…」と悩んだ末にPS2を起動した。唯一、持っているソフトは「実況パワフルプロ野球2009」。まずは「ペナント」モードだ。ドラフト、FA、新外国人補強の全権を担いチームを優勝に導くモード。チームはランダムに広島を選ぶ。「とても優勝できる戦力じゃない…」と思い、初年度からトレードや外国人選手獲得を連発し、功労者の中堅やベテラン選手をカット。1年目から3位に入ったが、ここで職業病を発症する。功労者を切ったことで地元紙に「袋だたき」にされる紙面を想像し、電源をOFFにした。

 それでも他にやることはない。再びスイッチを入れ、今度は高校野球を舞台とした「栄冠ナイン」。甲子園優勝を目指す監督になるモードだ。夏の地方大会を勝ち抜くため、選手にはひたすらに走塁練習を課した。長打力が長所の選手にも「走塁練習だ!」と。イチロー選手のような好打者でも3割台しか打てない。足があれば、内野ゴロでもチャンスがあるし、出塁できれば次の塁も狙える。心を鬼として走塁練習を課した。

 夏の地方大会を勝ち抜き、出場を果たした甲子園大会。ふと「自分が取材してきた、名将と呼ばれる指導者たちはこんなだったろうか…」と思った。静かに電源を切る。そして思った。「安易な方法に頼らずに勝つ、プロ野球の監督、アマチュア野球の監督たちは凄い…」。またまた仕事のことを考えてしまった。(記者コラム・柳内 遼平)

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