巨人・吉川 ミスターサヨナラ打!通算5本目 阿部監督「目に見える工夫をしてくれている」と称える

2024年05月30日 05:30

野球

巨人・吉川 ミスターサヨナラ打!通算5本目 阿部監督「目に見える工夫をしてくれている」と称える
<巨・ソ>延長12回、サヨナラ打を放った吉川(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【交流戦   巨人1―0ソフトバンク ( 2024年5月29日    東京D )】 打った瞬間にサヨナラを確信し、右拳を突き上げた。最後の最後、重かった1点を叩き出したのは巨人・吉川だ。右翼フェンス直撃の二塁打で、今季の交流戦初勝利。歓喜のウオーターシャワーを一身に浴びた。
 「勝てたことが一番。(投手陣が)本当に粘り強くゼロで抑えてくれていたので、絶対打ってやろうという気持ちで打席に入りました」

 0―0の延長12回1死二塁。守護神オスナの高め153キロ直球を、指2本分短く持ったバットで振り抜いた。サヨナラ打は通算5本目。延長12回1―0でのサヨナラ打は66年6月の長嶋茂雄以来58年ぶりで、今季チーム最長の4時間29分の投手戦に終止符を打った。

 今季3度目のサヨナラ勝ち。阿部監督は殊勲のヒーローを「目に見える工夫をしてくれている。ヘルナンデスの時なんかめちゃくちゃバットを短く持って」と称えた。8回2死満塁は遊ゴロに倒れたが、速球派左腕のヘルナンデスに対してミートを心がけた。指揮官は「そういうのを野球の神様が見てくれていたんじゃないですかね」とうなずいた。

 今季最多タイ8投手によるリレーで、12球団屈指の強力ソフトバンク打線を無失点に抑えた投手陣に報いる一打。交流戦初戦の試合前に、ミーティングで「短期決戦だと思って」と呼びかけた指揮官の思いにも応えた。東京ドームの延長戦は今季3勝1分けで不敗。「明日が大事。勝ち越せるようにやっていきたい」と吉川。チーム21イニングぶりの得点をもたらし、激闘に終止符を打った。(青森 正宣)

 ≪延長12回1―0でのサヨナラ打は長嶋茂雄以来58年ぶり≫吉川(巨)が延長12回に5月4日の阪神戦に続く今季2本目、通算5本目のサヨナラ安打をマークした。巨人の延長戦での1―0サヨナラ勝利は16年8月23日の広島戦(10回)以来8年ぶり。12回以降の1―0サヨナラとなると、66年6月20日大洋戦で12回に長嶋茂雄が左越えソロを放って以来58年ぶりだ。

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