ソフトバンク・大関 巨人戦初先発で7回無失点「幼少期の憧れ」背番47の先輩・杉内投手コーチの前で堂々

2024年05月30日 06:00

野球

ソフトバンク・大関 巨人戦初先発で7回無失点「幼少期の憧れ」背番47の先輩・杉内投手コーチの前で堂々
<巨・ソ>先発した大関(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク0―1巨人 ( 2024年5月29日    東京D )】 ソフトバンクの大関友久投手(26)が29日、プロ5年目で巨人戦に初先発し、7回2安打無失点の好投を見せた。初回に迎えた2死二、三塁のピンチを切り抜けると、以降は快調にアウトを重ねた。6回に3者連続で三振に斬るなど、2回から6イニング連続で無安打に封じた。試合は0―0の延長12回にロベルト・オスナ投手(29)が吉川に適時二塁打を浴び、今季3度目のサヨナラ負けを喫した。
 堂々の投球でスコアボードに「0」を並べた。先発した大関が7回を2安打無失点の快投を見せた。

 初回こそ丸の内野安打と吉川の右前打でピンチを招いた。中軸の4番・岡本和をフォークで中飛、坂本をツーシームで左飛に打ち取り無失点に切り抜けると、2回以降は完璧だった。許した走者は5回に四球を与えた長野のみ。6回には丸、ヘルナンデス、吉川から3者連続三振を奪った。8回に打席を迎えたところで代打を送られてお役御免となった。

 「初回に少しバタついてしまいましたが、そこからうまく修正することができたと思います」。8回を4安打1失点に抑えた前回5月19日の西武戦と同様に、好投しながらも打線の援護がなく3勝目を挙げることはできなかったが、2戦続けて頼もしい投球だった。

 一時は調子を落としていたが、確実に上がってきている。倉野投手コーチは「まだまだ、もうちょっと求めるところは高いところにあるが、今日に関しても今日の調子なりにうまく抑えてくれた。期待通りの投球でした」と評価した。

 今季から背番号「47」になった。元監督の工藤公康氏らホークスの左腕エースが背負ってきた番号だ。工藤氏の後を継いだ左腕が、相手ベンチにいた球団OBの巨人・杉内俊哉投手コーチ。「父親に“杉内さんのようになれ”と言われてきましたし、好きでした」。幼少期の憧れの投手でもあった。

 「(変更は)気持ちを少し入れなおす意味も込めてだった。思っている以上に皆さんが番号に注目してくださっている。期待してもらうのはいいことなので、そういう選手になれるように頑張りたい」とも言う。ここからは伝統を引き継ぐとともに、自らの背番号にしていくつもりだ。今季はここまで7試合に先発して防御率2・14をマークしている。

 12球団唯一でチーム防御率1点台を誇るソフトバンク。昨季の開幕投手に続き、今季は本拠地開幕も任された左腕が、先発ローテーションの中で存在感を発揮していく。(木下 大一)

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