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日本ハム・田宮がV撃&猛打賞!守備では「ゆあビーム」発動で盗塁阻止 今季最多タイ貯金9

2024年06月05日 06:00

野球

日本ハム・田宮がV撃&猛打賞!守備では「ゆあビーム」発動で盗塁阻止 今季最多タイ貯金9
<広・日>6回、中前打を放つ田宮(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【交流戦   日本ハム5―0広島 ( 2024年6月4日    マツダ )】 高卒6年目で大ブレークの兆しを見せる日本ハム・田宮には、ある作戦がある。名付けて「疲れているか分からない作戦」。初めて開幕から1軍に同行し、ここまで43試合に出場。心身で疲労がたまっているが「疲れてるか疲れてないかも分からない状況をつくる」と脳をだましているという。
 4回2死二、三塁。3回まで無安打に抑えられていた床田の外角直球を左前へ運ぶ決勝打に「なんとか打とうと思っていた」と胸を張った。6回は中前打、9回には遊撃内野安打で今季6度目の猛打賞をマーク。打率・350はリーグトップを維持しており「ずっと同じ動きができている」と、スイングの再現性が高くなったことを好調の要因に挙げる。

 守備でもストロングポイントがさく裂した。4回無死一塁の坂倉の打席でヒットエンドランでスタートを切った一塁走者の末包の二盗を悠々と阻止。「裕涼」の名から「ゆあビーム」と称される自慢の強肩を見せた。これで盗塁阻止率・423でリーグトップに浮上。「捕手なので一番、守備を大事にしている」。万波や野村と同学年で、打って良し、守って良しの23歳の存在感は高まるばかりだ。

 田宮の活躍で2連勝を決め、今季最多タイの貯金9で2位に浮上したが、新庄監督は「あんまり褒めたくない。やっぱり(守備の)要だし。てんぐになられたら困るんで、ずっと初心を忘れずに」とあえて突き放す。山崎や加藤貴の登板時は伏見が先発マスクをかぶっており「リードをしっかりしてもらわないといけない」と真の正捕手になることを願うからだ。

 依然、球宴ファン投票は捕手部門で43万5594票でトップ。DHを除く9部門で日本ハム勢がトップで「出られるなら出たい」と言葉に力を込める。脳をだまし続けてアピールした先に、初の球宴出場が待っている。(田中 健人)

 《捕手5人目の首位打者なるか》捕手の首位打者は65年野村克也(南海=.320)、91年古田敦也(ヤ=.340)、12年阿部慎之助(巨=.340)、19年森(西=.329)の4人しかいない。なお、昨年首位打者の頓宮(オ)も登録は捕手ながら、マスクはわずか1試合(一塁で102試合)だけで、捕手の首位打者とはならなかった。

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