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より近い雰囲気を…ソフトバンクが行う採算度外視“1軍仕様”の2軍戦の意義

2024年06月05日 08:00

野球

より近い雰囲気を…ソフトバンクが行う採算度外視“1軍仕様”の2軍戦の意義
ソフトバンク・前田悠伍 Photo By スポニチ
 選手のためにを合言葉に“採算度外視”の意義ある興行となっている。ソフトバンクのウエスタン・リーグ中日戦が、4~6日に1軍の本拠地・みずほペイペイドームで行われている。
 珍しいのが1軍と同様の演出が用意されていることだろう。試合後のヒーローインタビューや勝利の花火を始め、試合前や試合中の演出も1軍のスタジアムDJやパフォーマンスチーム、マスコットが登場。自慢の巨大ビジョンも使用して、規模感こそ違えど基本的には同じ流れで進行する。最初の2試合がナイター、3戦目がデーゲームで、選手サロンの食事も1軍戦と同様の形で提供されているという。

 入場者数自体はどうしても少ないため、外野スタンドは開放せず。採算の面ではかなり厳しく、目をつぶらないといけない。ただ、球団関係者は「1軍により近い雰囲気を体感してほしい」との思いを口にする。応援団とも連携してタマスタ筑後にはない鳴り物応援も球場に流れる。

 昨年5月に7年ぶりとなる1軍本拠地での2軍戦が実現した。きっかけは昨季まで2軍監督だった小久保監督の提案だった。当時、骨折が完治していない中で実戦復帰しており、夢の舞台でプレーした川村は、今季の開幕前に育成選手から支配下に昇格し、現在は1軍で存在感を発揮している。

 今回、初めてみずほペイペイドームでプレーする2022年のドラフト1位・イヒネは「ここで毎日プレーしたいと思って取り組んでいます。いいきっかけにしたい」と目を輝かせた。また、6日の試合にはドラフト1位ルーキーの前田が先発する予定となっている。

 少しでも1軍仕様に――。特別感もプラスされた目指す舞台での経験を経て、大きく成長する若鷹に期待だ。(記者コラム・木下 大一)

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