ソフトバンク・松本裕 オスナ不在危機に完璧3人斬り「どんな場面でも投げていこうと」4連勝導いた

2024年06月05日 06:00

野球

ソフトバンク・松本裕 オスナ不在危機に完璧3人斬り「どんな場面でも投げていこうと」4連勝導いた
<中・ソ>プロ初セーブを挙げた松本裕(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク3-2中日 ( 2024年6月4日    バンテリンD )】 W首位だ。ソフトバンクは4日、中日を3―2で下し、交流戦首位タイに立った。2―2の9回に栗原陵矢内野手(27)が勝ち越し打。その裏を松本裕樹投手(28)が3人で締めて逃げ切った。松本はベンチ外だったロベルト・オスナ投手(29)を代役を果たし、プロ10年目で初セーブを記録。チームは今季5度目の4連勝で貯金を最多タイ19とした。
 松本裕が完璧に試合を締めくくった。14年ドラフト1位右腕がプロ10年目、通算208試合目の登板で初セーブを刻んだ。

 「まあ、こういうときもある。1つ目を成功できて良かった。やることは一緒なので、そんなに9回どうこうではなく、どんな場面でも投げていこうと」

 マウンドではいつも通り冷静だった。ドラフト同期の栗原が同点の9回に勝ち越し打を放ち、3―2で迎えた9回の守り。先頭の中田を内角直球で二飛、ディカーソンを外角低め直球で左飛、山本をスライダーで見逃し三振に斬って仕事を終えた。

 「オスナが上がりとなっていたけど9回とかセーブとか大きく変えず、考えずにいきました」。この日は守護神・オスナがベンチから外れていた。小久保監督は「まあまあ、いろいろあるんで。今日までは」と詳細を明かさなかったが、コーチ陣からは試合前の時点でセーブシチュエーションでの登板を告げられていた。

 動じないメンタルが松本裕の強みだが自宅では少し違う。愛妻と愛息、さらに3匹の猫に癒やされている。

 キジトラのキキ(5歳)、クロ、シロ(ともに4歳)を自宅でかわいがっている。キキと一緒に寝たり、シロとクロに食事をあげたりするのがリラックスの時間だ。「もう家族の一員ですし、子供みたいな感じ」。愛猫からもらったパワーがマウンドで発揮されている。

 横浜市育ちの28歳は7日からのDeNA3連戦で凱旋する。「今までも何度も投げてますけど。投げるときは大差で勝っていてほしいな」とハマスタでの登板も楽しみにしている。

 接戦をものにし、チームは今季5度目の4連勝。貯金を最多タイ19とし、パ・リーグ首位に加え、交流戦でも首位タイに立った。好調を支えているのはチーム防御率2・00の投手陣。その中で松本裕は確かな存在感を示している。(井上 満夫)

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