広島、5連勝翌日から急降下5連敗 新井監督の打線組み替え実らず両リーグ最多10度目の零敗

2024年06月05日 05:45

野球

広島、5連勝翌日から急降下5連敗 新井監督の打線組み替え実らず両リーグ最多10度目の零敗
<広・日>広島・新井監督(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【交流戦   広島0-5日本ハム ( 2024年6月4日    マツダ )】 広島は4日の日本ハム戦に完敗し、今季初の5連敗に沈んだ。先月29日に初の5連勝へ伸ばした翌日から大暗転の急降下。10度目の零敗は両リーグ最多で、マツダスタジアムでは9度目の無得点試合(7敗2分け)を数えた。5連敗中は計6得点にとどまり、新井貴浩監督(47)は打開策を模索した。床田寛樹投手(29)も7回で今季ワースト4失点(自責3)を喫して3敗目がついた。
 0―5の9回も1死満塁まで攻めながら本塁が遠かった。宇草が空振り、林は見逃しで連続三振。代打攻勢の不発で今季初の5連敗が決まった。新井監督は唇をかんだ後、懸命に前を向いた。

 「結果的に点を取れなかったので、また自分が考えたい。反省してまた切り替えて明日の試合に臨みたい」

 19安打14得点の大勝で今季初の5連勝へ伸ばし、最多貯金7まで積み上げたのは5月29日のこと。翌30日からジェットコースターのような急降下が始まった。

 5連敗中はセーフティースクイズの1点、犠飛の1点、2本塁打の4点による計6得点だけ。得点圏では2日ソフトバンク戦の9回2死一、二塁からの田中の右越え3ランを除けば、47イニングにわたって適時打がない。末包を今季2度目の4番に据えるなど打順の組み替えも実らなかった。

 「相手の投手と今のうちの打者を考えた時に、今日は(末包の打順を)1個上げた。キク(菊池)も前のカードで状態も内容も良かったし、走者がいるところでいってもらいたいというイメージで今日は打順を変えた」

 床田の右前打に敵失が絡んだ3回2死一、三塁では5月18日の巨人戦以来の3番出場だった小園が遊ゴロ。「実力不足なので、しっかりとまた打てるようにやっていきたい」と猛省した。5月は得点圏打率・440の勝負強さで球団記録を更新する月間8度の勝利打点を記録。同29日オリックス戦の6回の二塁へ適時内野安打を最後に得点圏では6打席無安打へ伸びた。足踏みが得点力不足に直結しても、5月の貢献を思えば、小園一人に背負わせるのは酷だろう。

 2死からの連続四球で一、二塁とした7回は代打・松山が左飛。風穴をあける一打が待ち遠しい。本拠地マツダスタジアムでは9度目の無得点試合(7敗2分け)を数え、09年の開場から最多だった11年の10度に早くも迫る。2勝5敗の交流戦。このまま沈むわけにはいかない。ジェットコースターなら、次は上がる番だ。(長谷川 凡記)

 《早くも昨季に並ぶ13度目の無得点》広島の零敗は今季10度目で、楽天の9度を上回り12球団最多。スコアレスドローの3度を加えた無得点試合は13度目で、早くも昨季13度(12敗1分け)に並んだ。開幕50試合時点で13度は、球団ワーストのシーズン27度(27敗)を記録した56年(47試合で13度目)と同じペースだ。また、本拠のマツダでは9度目の無得点(7敗2分け)。09年の開場以降、最多の11年10度(10敗)に次いで、12年9度(9敗)に並ぶ2番目の数字になった。

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