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阪神・岡田監督 大山の2軍降格に「どう打っていいか分からんって言うんやから」 佐藤輝は「上げへんて」

2024年06月05日 05:15

野球

阪神・岡田監督 大山の2軍降格に「どう打っていいか分からんって言うんやから」 佐藤輝は「上げへんて」
<神・楽>出番がないままチームは敗れ、肩を落とす大山(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神1-3楽天 ( 2024年6月4日    甲子園 )】 阪神は4日の楽天戦で延長10回に力尽き、1―3で敗戦。7カード連続でカードの初戦を落とした。岡田彰布監督(66)は試合後、今季2度目となるスタメン落ちを決断した大山悠輔内野手(29)と、登板3試合連続失点でこの試合の敗戦投手になったハビー・ゲラ投手(28)の2軍降格を明かした。交流戦は1勝5敗の苦闘続き。主砲とダブル守護神の一人の再調整を命じ、解体的出直しをはかる。
 同じようなゲーム展開が続く。とにかく点数が入らない。延長10回。ゲラが奪われた2点を追って2死一、三塁までこぎ着けたものの、中野が空振り三振に倒れて終わった。

 7カード連続でのカード初戦黒星が決まった瞬間、大山はネクストバッターズサークルにいた。5月16日の中日戦以来、今季2度目の先発落ち。代打での出番も回ってこなかった。岡田監督は、試合前から一つの決断をしたことを明かした。

 「明日(5日)からファームや。今日、話をしたよ。本人は相当、自信をなくしているから。どう打っていいか分からんって言うんやから。それはもう、何ていうか、体に全然切れがないやろ」

 2日のロッテ戦で3打数無安打に終わり、打率・199まで落ちた。この日の試合前練習は打撃練習をせず、サードでノックを受け、外野を走った。シーズン中では異例の調整を自ら指示したと、指揮官は暗に示した。

 「俺はこうした方がええのと違うかと言うたけどな。切れを戻さんと。そんなん、今のままじゃどう考えても打てないやんか」

 佐藤輝とノイジーは2軍で調整を続け、この日は木浪もスタメンを外れた。38年ぶり日本一になった昨年とオーダーを比較すれば、大山を入れた主力格4人が不在だった。改造打線は9回まで4安打に抑えられ、森下の適時三塁打による1点しか奪えなかった。

 昨季全試合で4番を務めた主砲の連続試合出場は227で途切れた。不振による抹消は18年6月22日以来、6年ぶりになる。岡田監督は、2軍で試合に出さず状態回復に専念させる方針。佐藤輝の昇格は「上げへんて」と否定した。

 延長10回に3安打を浴びて2失点し、3試合連続失点をしたゲラも再調整が決まった。「このまま投げてても、そらなあ…。間隔を空けんと、無理やろなあ。ベンチに置いていたら、また使うようになるから」。報道陣からの「自信を失ってるか?」の問いに「知らん。そんなん俺、(スペイン語を)ようしゃべらん」とジョークでかわしたものの、目は笑っていなかった。貯金2、セ3位に付ける54試合目で、投打の中心選手2人に2軍調整を言い渡した。大なたを振るい、巻き返しにつなげる。(倉世古 洋平)

 《7カード連続初戦黒星》阪神は5月14~16日の中日3連戦から、7カード連続でカード初戦に敗戦。7カード以上で初戦の黒星は18年9月23日巨人戦から、10月5日中日戦の7カード以来6年ぶり(雨天中止などによる1試合のみの開催も含む)。同年は6月29日ヤクルト戦から、7月31日中日戦でも8カード連続で初戦に負けている。

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