大谷翔平を「見て育った」大型新人・スキーンズ 憧れの二刀流先輩との初対戦に「自分の現在地がわかる」

2024年06月05日 08:28

野球

大谷翔平を「見て育った」大型新人・スキーンズ 憧れの二刀流先輩との初対戦に「自分の現在地がわかる」
パイレーツのポール・スキーンズ(撮影・杉浦 大介通信員) Photo By スポニチ
 パイレーツの剛腕、ポール・スキーンズ投手(22)が4日(日本時間5日)、メディア取材に応じ、翌5日に迫ったドジャース戦の先発へ意気込みを語った。
 スキーンズは昨年ドラフト全体1位で、最速164キロを誇る大型新人。大学時代には投手と捕手の二刀流でプレーしていたことでも知られる。5日のドジャース戦で先発が予定されている。

 今季、ここまで4試合に登板し2勝0敗、防御率2・45を記録。自身の誕生日だった前回5月29日のタイガース戦では6回2失点で2勝目を挙げた。1年目ながら前評判通りの活躍に「いい感じだよ。(メジャーに)腰を落ち着け、なじんできている」とうなずいた。
 
 翌日に控えた強力打線を誇るドジャース戦に向けて「プランを持って臨まなければいけない。アウトを取るためにはそれぞれの打者に個々のプランを持って臨む。アウトに取る方法はあるはずだから、それをやり遂げなければいけない」と警戒を強めた。

 また、初対戦となる大谷について「彼を見て育った。二刀流の選手であり、ドラフトされるまでは私もそうなりたかった。様々な意味でインスピレーションになった」と二刀流の先輩として憧れていると語った。この日は、スキーンズがグラウンド、ブルペンで練習していると、大谷がキャッチボールを開始。同じフィールドで体を動かした。「彼が投げているのを見るのはシュールに感じられた」と喜びつつも「彼が相手でもいい投球をしなければいけない」と闘志を燃やした。

 昨秋の右肘手術により、今季の大谷は打者に専念しているが、打者と投手、どちらに感じられるかと問われると「わからない。彼は両方でとてもいい選手だから」と改めて二刀流として偉大なプレーヤーだと強調した。

 偶然にも2018年4月8日、大谷がエンゼルスタジアムで本拠初先発したアスレチックス戦はファンとして球場で観戦していた。7回1安打無失点、12奪三振の快投を生で見て「エンゼルスタジアムでの初先発で7回までパーフェクトかノーヒッターを続けたと思う。高校で無料のチケットをもらったんだ。クールな日だった。その時点では野球界が何を手にしたかはわからなかったが、彼が競い合うのを見られたのはクールなことだった」とすごい試合を目撃したと感慨深く語った。

 自身は二刀流を断念し、投手一本の道を選択。「私は当初はキャッチャーを務め、後に投手もやり始めた。彼がメジャーリーグレベルでやっていることを見て、自分もそれができるのではないかというインスピレーションになった。だから可能な限り、続けたけれど、結局は打撃と捕手は諦めた。長い間、彼のようになろうとしていた」と二刀流の道を模索したことも明かした。

 それだけにメジャーで二刀流で活躍し続ける大谷に「最も重要なのは、どれだけの努力をしているかだ。カレッジレベルでやるのと、プロで、メジャーでそれをやるのとでは訳が違う。彼は最高レベルで両方をやり遂げている。舞台裏ではすごい努力をしているはずで、そこを最もリスペクトしている」と最大限の敬意を示す。

 そして、「まだケージで打ったりもしているか?」と打撃練習を続けているか尋ねられると「練習しているかもしれないよ(笑)」とジョークを飛ばし「オフには少しやったけど、今はやっていない。あれは楽しかったな」と現在は投手に専念しているとした。

 子供の頃から見てきた選手たちが所属するドジャース打線との対戦に「打線上位に3人のMVPが名を連ねている。クールだし、自分の現在地がわかるだろう」とし「クールなことだよ。彼らが相手ではいい球を投げなければいけない。いいプランを立てているから、その通りに投げなければいけない。それがうまくいくことを願っている」とプラン通り自身の力を出し切ると意気込んだ。

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