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阪神・森下 定位置・3番で躍動、また唯一の得点 2軍降格の大山&佐藤輝の穴埋める

2024年06月05日 05:15

野球

阪神・森下 定位置・3番で躍動、また唯一の得点 2軍降格の大山&佐藤輝の穴埋める
<神・楽>4回、森下は先制の適時三塁打を放つ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神1-3楽天 ( 2024年6月4日    甲子園 )】 大山不在の打線を引っ張るのは、森下しかいない。1番でプロ初の先頭打者本塁打を放った2日ロッテ戦から先発3番の定位置に戻った23歳が、唯一の得点を叩き出した。0―0で迎えた4回。先頭・中野が右翼への三塁打でチャンスメークすると、1死後に打席へ。ポンセがカウント3―1から投じた、ど真ん中のカーブを振り抜いて左翼フェンスへぶち当てた。
 「犠飛でも1点入る状況だったので、(狙う)ゾーンだけ高く置いて、いつも通りの意識でいった。後はもう少しバットの出し方が良くなれば(打球も)伸びる」

 甲子園の“申し子”と言っていいかもしれない。今季、試合前の時点で打率・307、3本塁打、9打点を挙げていた「庭」で、この夜もきっちりと快音を響かせた。1番、3番、6番と、その日によって役割が変わっても、背番号1の存在感は変わらない。だが「3番でなかなか安打が出ていなかった」と語るように、打率・224と沈黙が続いていたのもまた事実。1番の・313、6番の・316とは依然、差があるものの、昨季日本一へけん引した「3番・右翼」の座を全うできれば、猛虎打線はもう一度よみがえる。

 「いい形で先制点は取れたが、もっと次のチャンスで一本出していれば、状況は変わった。あした切り替えてやりたいと思う」

 6回2死二塁の勝ち越し機では凡退した。大山、佐藤輝を欠く現状で、森下にのしかかる重圧は果てしない。だが、それも必ず乗り越える。豪快な一撃で、虎の頭上を覆う暗雲を振り払う。(八木 勇磨)

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