【日本映画優秀賞】「ほかげ」塚本晋也監督 戦争の記憶を「次世代に」

2024年01月19日 05:00

芸能

【日本映画優秀賞】「ほかげ」塚本晋也監督 戦争の記憶を「次世代に」
日本映画優秀賞「ほかげ」の塚本晋也監督 Photo By スポニチ
 【2023年(第78回)毎日映画コンクール各賞決定 ( 2024年1月18日 )】 15年「野火」での監督賞と男優助演賞など個人賞ではコンクールの常連といえるが、作品の受賞は初。
 「ほかげ」で優秀賞に決まった塚本晋也監督(64)は「今回はないかなと思っていた時に頂けたので、非常にうれしかったですし、自分の中では一番うれしい出来事でした」と喜びをかみしめた。

 戦後の闇市を舞台に市井の人々の傷痕に焦点を当てた。体を売ることを求められた趣里(33)をはじめ、キャストの熱演を自ら手持ちカメラで収め「想像以上の素晴らしい結果が得られた」と感謝する。

 長い期間準備を進めながら、コロナ禍で延期になった戦争がテーマの作品がもう一本ある。「戦争専門ではないですが、その一本を作って一石を投じないと終われない。そうしたら次の世代に渡したい」と意欲を新たにした。

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