玉川徹氏 岸田首相の岸田派廃止表明に「派閥の問題ではない。根本の政治とカネの問題をどう断つのか」

2024年01月19日 09:15

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玉川徹氏 岸田首相の岸田派廃止表明に「派閥の問題ではない。根本の政治とカネの問題をどう断つのか」
東京・六本木のテレビ朝日社屋 Photo By スポニチ
 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が19日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。岸田文雄首相が自民党岸田派(宏池会)を解散し、派閥事務所を廃止する意向を固めたことに言及した。
 岸田首相は、複数の同派幹部と18日に協議して判断した。東京地検特捜部が政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で、岸田派の元会計責任者を立件する方針を固めたことが新たに判明し、対応を迫られた。派閥パーティー裏金問題が立件される安倍派(清和政策研究会)でも解散論が浮上した。特捜部は19日、安倍派の会計責任者と二階派(志帥会)の元会計責任者を在宅起訴するなど一斉に刑事処分する。

 首相は18日午前には「事務的なミスの積み重ねだと報告を受けている」と官邸で記者団に述べていたが、夜になり、岸田派解散について「検討している。政治の信頼回復に資するなら考えなければならない」と語った。他派閥に解散を求めるかどうかは明言を避けた。昨年12月まで岸田派会長を務めていたが、政治資金問題を踏まえて岸田派離脱を表明していた。

 玉川氏は「派閥があるか、ないかというのは本質ではないと思う。やっぱり政治とカネなんですよ」と言い、「政治とカネという意味で言うと、結局お金をもらったところのための政治をすることになってしまうんじゃないかという側面がありませんかということ」と指摘した。

 その理由を「自民党の今までの政治を見てみると、既得権とのつながりが非常に強い。既得権を持っている、例えば財界だとか、農業団体だとか医師会だとかですけど、そういうところは自民党を支える形で自分たちに有利な政策が返ってくる。支えるのは票とカネ。票はいいですけど、だけどカネが出ることによって既得権を持っている人たちのための政治になってしまうことが結局、高度成長が終わって低成長に入ってから、日本が停滞した1つの要因だと思っています」と説明。「結局、新しいものが生まれてこないんです。変化も起きない。それが日本の停滞を招いているということを考えれば、この際、根本の政治とカネの問題をどう断つのか。派閥の問題ではない」と指摘し、「野党が例えば企業・団体献金は全部禁止にしようということを唱えているわけですね。自民党からそういう話が出てこない。だから、派閥解消したから凄いでしょ、やりましたよという話ではないと僕は思う」と自身の考えを述べた。

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