宮藤官九郎「パワハラなぜダメなのか?」新作ドラマは令和への問題提起 視聴者に「見て話し合ってほしい」

2024年01月19日 12:54

芸能

宮藤官九郎「パワハラなぜダメなのか?」新作ドラマは令和への問題提起 視聴者に「見て話し合ってほしい」
TBSドラマ「不適切にもほどがある!」(26日スタート)の制作発表会見に登場した(後列左から)坂元愛登、磯村勇斗、河合優美、宮藤官九郎、(前列左から) 仲里依紗、阿部サダヲ、吉田羊 Photo By スポニチ
 脚本家で俳優の宮藤官九郎(53)が19日、都内で開かられたTBSドラマ「不適切にもほどがある!」(26日スタート、金曜後10・00)の制作発表会見に登場した。
 同作は、主演・阿部サダヲ演じる“昭和のダメオヤジ”小川市郎が令和にやってくることで展開するタイムスリップコメディで、宮藤のオリジナルストーリー。さまざまな名ドラマを作った阿部と宮藤、プロデューサーの磯山晶氏のトリオで、新たな名作を生み出す。

 宮藤は、作品について「自分はまだまだ若いつもりだったんですけど…50代となり、我々世代が見て笑えるコメディーを作りたいというのがきっかけ」と説明。「若い世代に楽しんでもらえるか不安だったんですけど、大丈夫そうで安心しました」と、試写会の反応に納得していた。

 作品には、昭和の“コンプライアンスがん無視”な、ハラスメント満載の言動やあらゆる面が描かれているが、「昭和ってこうだったんですかってなるかもしれませんが、必ずしも、こうでなかった部分もあります」と主張。その上で、ハラスメントに厳しい現代については「いろいろ『だめ』なことが多いですが、なぜダメなのかを、考えなくなっているな…と思います」と指摘した。

 第1話のサブタイトルは「頑張れって言っちゃダメですか」。宮藤は、サブタイトルは毎回「◯◯しちゃダメですか」で統一しているといい、「今は、何でも“だめ”って言葉で終わりにして、なぜダメなのかを考えていない」と私見を述べ、初回について「『頑張れ』としか言われてこなかった昭和。今は、『頑張れ』も気軽には言えない時代になった。『なぜ頑張れと言ったらダメなのか』ということを考えるきっかけにしたい」とし、「ドラマを見た後に、話し合って欲しいですね」と、視聴者への期待を込めた。

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