三島有紀子監督「一月の声に歓びを刻め」舞台あいさつ 故郷での撮影の裏話を披露

2024年02月11日 16:38

芸能

三島有紀子監督「一月の声に歓びを刻め」舞台あいさつ 故郷での撮影の裏話を披露
映画「一月の声に歓びを刻め」の舞台あいさつに登場した三島有紀子監督 Photo By スポニチ
 三島有紀子監督(年齢非公表)が11日、大阪市内で映画「一月の声に歓びを刻め」(9日公開)の舞台あいさつに登場。「やっと故郷の大阪・堂島で映画を撮ることができました。うれしい」と感無量の面持ち。「自主映画から始まっての(全国)公開。ようやく生まれましたね」と胸を張った。
 三島監督が幼少の頃に受けた性暴力と47年間向き合い続けてきた心の傷をベースに、書き下ろしたオリジナル脚本。北海道・洞爺湖の中島、伊豆諸島の八丈島、大阪・堂島の3つの「島」を舞台に、心に傷を抱える3人の物語が交錯。「洞爺湖編」はカルーセル麻紀(81)、「八丈島編」は哀川翔(62)、「大阪・堂島編」は前田敦子(32)が主役。堂島編はモノクロ映像となっている。

 舞台あいさつでは三島監督が裏話を披露。大阪駅前第一ビルの老舗喫茶店「マゼラ」での撮影では「三島さんの友だちが何人も貸してやってくれないかって言いに来た」と店のオーナーから明かされたそうだ。また、ラブホテルのシーンも「中学校のクラスメートが貸してくれた」。地元ならではの逸話が満載だった。

 また、客席からの質問に応えるシーンも。奇しくも昨年来、ジャニー喜多川氏の性加害事件やダウンタウン・松本人志(60)の性加害疑惑報道が注目されているが、「性被害を告発したいという思いでは作ってない。元々、自分が6歳の時にそういう(性被害の)経験をした。それをキッカケにしていつか映画監督として、作家として、映画を作らなきゃなっていう思いで生きてきた。47年経ってやっと今なら見つめられるなと思った。誰かを糾弾したいとかではない。前田敦子さんのセリフにあった“なんで私が罪を感じなきゃいけないんだよ。やられたの私じゃん”というのがある。そこが核だなと思いました。男性がどうとか、女性とかは考えずに作った」と映画への思いを語った。

おすすめテーマ

2024年02月11日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム