藤井聡太8冠 朝日杯決勝で永瀬九段に敗北「少しずつミスが出た」 年間最高勝率へ、許されるのはあと1敗

2024年02月11日 04:45

芸能

藤井聡太8冠 朝日杯決勝で永瀬九段に敗北「少しずつミスが出た」 年間最高勝率へ、許されるのはあと1敗
永瀬九段(右)との決勝で考え込む藤井8冠(撮影・村上 大輔)  Photo By スポニチ
 将棋の第17回朝日杯は10日、東京・有楽町朝日ホールで準決勝以降の3局を行い、決勝に進出した藤井聡太王将(21)=8冠=は先手の永瀬拓矢九段(31)に129手で敗れ、2年連続の優勝を逃した。
 練習将棋のパートナーでもある永瀬の術中にはまってしまった。得意の角換わりではなく古典的な矢倉に光速で組まれる。中考を重ねる藤井が1分将棋に入った時点で永瀬の残り時間はなんと28分。「厳しいと思っていました」と苦笑しながらも、その後は持ち直したが、秒読み同士となった最終盤に差を広げられた。

 「矢倉は想像していない戦型で、その後も認識のない変化ばかり。神経を使う展開で、途中から細かいところで少しずつミスが出てしまいました」

 午前の準決勝では糸谷哲郎八段(35)を下したが、将棋界のタイトルを全て持つ最強王者にしては珍しい完敗劇。この日1勝1敗と星を分けて今年度は42勝7敗となり、勝率は・857となった(未放映対局は除く)。残る公式戦はNHK杯準決勝以降、棋王戦5番勝負の最多で7局。中原誠16世名人が1967年度に残した・8545(47勝8敗)の史上最高成績を更新するには、あと1敗が許容範囲となった。

 8日には第73期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第4局を制し、3連覇を達成したばかりだが、好敵手に痛い黒星を喫したことで、今後はスリリングな日々が続きそうだ。

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