ききみみ 音楽ハンター
KAN&根本要&馬場俊英 音と笑いの玉手箱「何年でもやりたい」
2017年10月09日 17:20
芸能
人を楽しませるシナリオを練るのが大好きなKANは「音楽的にも、ばかばかしさでも他にないもので常にありたい」と語る。秀逸なコラボ演奏をしたかと思うと、ふざけ出す。振れ幅の大きさが“風ハミ”の強みだ。
毎年お約束の寸劇もある。「馬場君が“KANさん、要さん”と話し出すと、客席が期待する」と言うKANに、根本も「待ってました!的な反応の良さは、新喜劇の地元ならでは」と続いた。KANが個々のキャラを見抜き絶妙な配役。「要さんは年齢的にも親分。馬場君はまだ僕らに遠慮してる(笑い)。このいびつなトライアングルが楽しい」。馬場は「お二人から音楽も人間力も学ぶ所が多い」と、共演に感謝する。
準備が始動すると毎年、ゲストも含め出演者だけで酒を交わす。KANの持論は「飲んで脳みそが柔らかくなって適当な事言ってる時に面白い案が出る」。酒の勢いで「本当はこういうのをやりたい」と各自の本音がポロリと出る事もある。
実は負担のかかるコラボやコントをどこまでできるか、ゲストの許容範囲を見極める場でもある。今回の押尾は飲み会から乗り気で、自ら編曲も担当した。根本は「皆がアイデアを持ち寄る他流試合。外の相手とやる事で自分の活動にも還元される。向上できると思えば今後何年でもやりたい」と続行に意欲。出演側が本気で挑み意義を感じる内容だから、見る側も絶大な信頼と期待を寄せる。“風ハミ”は理想的な音楽イベントに成長した。