ききみみ 音楽ハンター
中川敬 2年ぶりソロアルバム「黄金の66年世代」で異彩放ち続ける
2017年11月05日 05:30
芸能
原曲の作者であり歌手の田島貴男(オリジナル・ラヴ)とは同い年だ。1966年はトータス松本や斉藤和義らミュージシャン豊作の年。66年生まれが集まるライブ「ROOTS66」が40歳、50歳の節目に開催され、交流も深めた。66年組で「俺だけ売れてへん」と自虐的に言うが、昨年の同大阪公演時、売れっ子達の中でも埋もれぬ中川の存在感に記者は圧倒された。3年前からバンド活動に加え、弾き語りで全国行脚。ソロ公演だけで昨年54本、今年52本をこなす百戦錬磨だ。「腰も肩も痛い」と語る苦労も、確実に舞台で力となりオーラとなって観客を魅了している。
来年、バンドは25周年を迎える。東京・大阪で3カ月に1度のライブを続け、12月で丸20年。末永く続けるため「酒は打ち上げ以外で飲むのをやめた。“長生きしよな”って舞台から言うロック歌手は俺だけ」と笑う。全てが唯一無二。こんなオモロイ音楽人が関西にいるのが、何だか誇らしい。(萩原 可奈)