ききみみ 音楽ハンター
大江千里(3) “NYの洗礼”乗り越え切り開いた音楽道
2018年11月18日 10:00
芸能
12年、ジャズピアニストとしてデビューを果たし、NYやロスなど各地でライブ。歌手時代の曲や日本の唱歌を弾くと評判がいい。「日本人のアイデンティティーを示すと目を向けてくれる。米国でも僕の居場所はある」と肌で感じた。自身のヒット曲をピアノでカバーしたアルバム「Boys & Girls」の発売を決めたのも、この経験が大きかった。
渡米10年、「ブルックリンに帰るとゴミが落ちてて、怒鳴り声も聞こえて嫌やなと思うけど、10分もしたら落ち着く。住めば都ですね」とすっかりホームだ。今後は「他ジャンルや映画などいろんなものとコラボし、ジャズの良さを伝えたい。ポップス畑にいた僕だから、よりキャッチーなものを作れるはず」。日米でのキャリアを生かした独自の音楽道に今後も要注目だ。(萩原 可奈)
★大江千里の楽曲は11月21日放送のMBSラジオ「子守康範 朝からてんコモリ!」7時台で紹介。