ききみみ 音楽ハンター
「部屋とYシャツと私」がヒットするとは…
2019年09月01日 05:30
芸能
当時のヒット曲の条件は「テンポ130、タイアップ付きシングル、4分の4拍子、曲の長さは3分台」。スローでノンタイアップのアルバム曲、3拍子で5分を超える同曲が売れるなど、平松もスタッフも誰一人予想しなかった。レコーディング中にキー設定が高過ぎたと思うも、「2度と歌わないだろうし」とそのままにしたほどだ。だが、有線でじわじわリクエストが増加。「イイ曲だよね」とウワサが広がり、ついにシングルカットされた。出荷数100万枚に達した。意外な曲が自身の代表曲とされ、「一番困惑したのは私」と苦笑いで振り返った。
最近は夫婦のその後を描く続編を期待されていたが、原作に等しいレベルで納得できるものを作る自信がなく固辞してきたという。だがデビュー30周年の今年、一念発起。覚悟の続編制作については、次回紹介する。 (萩原 可奈)