ききみみ 音楽ハンター
大江千里(2) 友の“最後の言葉”に背中押され単身渡米
2018年11月04日 10:00
芸能
がんを患った横井さんからの連絡は次第に途切れた。病状が思わしくないと人づてに聞く中、久々に届いたメールには「いってらってらっしゃい」(原文ママ)の文字。ほどなく危篤(きとく)の連絡を受け、京都の病院に駆けつけた。親族に「こんなメールをもらった」と見せると、「既に昏睡(こんすい)状態で打てたはずないのに」と驚かれた。
彼女の最後の言葉。きっと“いってらっしゃい”と言いたかったのだろう。渡米を示唆するようなメールに背中を押された。今も「ハニーちゃん、きょうはブルックリンで次はロスでライブや。信じられる?ジャズやってるで」と、空に報告する。「彼女は“そんなん最初から分かってた”と言ってるはず。今も僕の後見人です」。次回は音大での奮闘、未来の野望を聞く。(萩原 可奈)
★大江の楽曲は11月7日放送のMBSラジオ「子守康範 朝からてんコモリ!」7時台で紹介します。