ききみみ 音楽ハンター
大西ユカリ ピンチ乗り越え、トークも歌もさらに“味”増した
2018年08月05日 10:00
芸能
昭和歌謡を歌う以前から、関西のソウル、ゴスペル界では有名な存在だった。アフロヘアにド派手な衣装。「イロモノ扱いされるで」という周囲の忠告にも、「こっちは本気も本気。やるからには振り切らんと」と貫いた。無二の個性と歌唱力でファンは増えた。
抜群のトーク力でラジオでもレギュラーを務めたが数年前、「仕事がゼロになった」。その時期は「デイサービスのバイトを週3、4日してた」と、あっけらかんと笑う。歌手の誇りを捨てたのか、と思った人には「逆だ」と言いたい。今月で156回を数える月1ライブ「大西ユカリショー」は、当時も継続した。「経費の足しにするにも働かんと」と日中に介護の仕事、夜はいつでもライブができるよう空けた。生きるため、歌うための選択だった。
今は再びラジオのレギュラー番組を得た。「無駄な経験はない」と語る。ピンチをたくましく乗り越えた大西の歌、トークはより味を増すに違いない。(萩原 可奈)
★大西の楽曲は、8月8日のMBSラジオ「子守康範 朝からてんコモリ!」7時台で紹介します。