ききみみ 音楽ハンター
平松愛理~音楽人生で最もキツかった続編制作~
2019年10月06日 05:30
芸能
作詞はパソコンを使わずノートに手書き。書き替える際は、前の言葉に線を引き新たな言葉を書き足す。今回はノートが真っ黒になるほど修正を重ねた。「もうノートじゃ整理しきれなくなって、A4用紙をつなげて巨大な紙を作り、床に広げて書いた。それをイスの上から俯瞰(ふかん)し、修正したい歌詞の場所があればピョーンと移動して書く。ムササビみたいに飛び回ってましたよ」と苦笑い。完成に半年以上もかかった。
原曲では、夫が浮気したら「毒入りスープで一緒にいこう」と言う。これも衝撃的だったが、続編では子供を守るため「特製スープ ひとりで逝って」と宣告。母は強し、だ。「いく」も漢字表記になりよりリアル。肝が据わった妻の変化が随所に感じられる。曲を聴いた男性陣から「さらに怖くなった」と言われると、「よっしゃー!と思う」と笑った。
だが両曲に共通するのは「だんな様を大好きって所」。いろいろあっても結局変わらぬパートナーへの愛情。同曲が好まれる一番の理由は、そこにある。(萩原 可奈)