ききみみ 音楽ハンター
HANDSIGN あらゆる枠を「超えて」広がる手話パフォーマンス
2019年07月07日 10:00
芸能
17年7月に死去した作曲家・平尾昌晃さんも彼らを気に入り、かわいがった。同年1月に2人の出世作「僕が君の耳になる」のミュージックビデオに出演、同5月に開いた生前最後となった公演にも2人を呼んだ。TATSUは「実は僕らに作ってくれた未発表の曲があるんです」と告白。「歌謡曲寄りで歌いこなせるのか。でもいつか世に出せたら」と語った。SHINGOも「〝出会った時にイメージがわいて作った〟と歌詞も書いてくれた」と感謝した。
新曲「声手」は〝超えて〟と掛けた題名。聴覚障害者の実話を描く前向きで明るい曲だ。「超えて、の手話を入れた振りは簡単。皆で一緒にやりたい」と期待。大阪での観客は約2割が聴覚障害者という。「僕らの曲は健常者にも障がい者にも届く」と胸を張る。来年に控える東京パラリンピックでも「パフォーマンスしたい」と夢を語っていた。(萩原 可奈)