ききみみ 音楽ハンター
雨にも負けずファンに愛されるイベント
2017年10月02日 18:22
芸能
天候にも苦労してきた。2011年の初回は雨。2年目に至っては雷雨で、ゲストの小田和正(70)の出番終了後に中断。風雨が弱まり再開すると、避難していた観客が戻ってきた。FM COCOLOでホスト3組の番組ディレクターを務め、同イベントに立ち上げから関わる塚越隆史氏は、「小田さんのファンも帰らず、中断前と変わらぬ満員の客席に、イベントが愛されていると実感し、感動した」と振り返った。
いつしかギルバート・オサリバン(70)の名曲「Alone Again」をカバーすると雨が降り出す、というジンクスも生まれた。だが同曲を外さず、「さあ今年はどうか」とスリルを誘うお楽しみコーナーにしてしまう。シャレが効いた彼ららしい機転だ。
360度を観客に囲まれる中央の舞台は手動式の回るステージで、1曲ごとに東、西、南、北と向きが変わる。どの席の観客も彼らを4曲に1回は正面から見られ、満足度は高い。人力で回すアナログ感もクスッと笑え、空気が和む。歌やMC以外でも随所にオンリーワンの演出がある。
今年はギタリスト・押尾コータロー(49)をゲストに迎え、7日に行われる。ききみみ連載の風ハミ特集最終回は、この終演直後にホスト陣を直撃。特別版として熱い思いを9日の本紙でお届けしたい。(萩原 可奈)