【甲子園】広陵・中井監督「高尾は研究されていたが、よく投げてくれた」自身は歴代9位の春夏38勝目

2023年08月11日 12:50

野球

【甲子園】広陵・中井監督「高尾は研究されていたが、よく投げてくれた」自身は歴代9位の春夏38勝目
<広陵・立正大淞南>3回、高尾(左)に声を掛ける広陵・中井監督(撮影・須田 麻祐子)  Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第6日・2回戦   広陵8―3立正大淞南 ( 2023年8月11日    甲子園 )】 大会第6日の第2試合では、今春のセンバツ4強で夏は5年ぶり24回目出場の広陵(広島)が8―3で、11年ぶり3回目出場の立正大淞南(島根)に勝利。準優勝した2017年以来6年ぶりの初戦突破を果たした。春夏通算77勝目で、東邦(愛知)と並んで7位となった。中井哲之監督は、春夏38勝目で、池田高の蔦文也元監督、日大三高の小倉全由前監督を抜いて9位となった。
 初回は2死満塁、3回1死三塁と好機をつくったものの無得点だったが、1点を追う4回2死一、二塁から9番・松下水音(3年)が中越え2点適時三塁打して逆転した。その後、逆転を許したが、1点を追う6回2死二、三塁から相手捕逸で3走・只石貫太(2年)が生還して同点に追いつき、2死二、三塁から田上夏衣(3年)の遊撃強襲適時打で勝ち越し。さらに2死満塁から高校通算62本塁打で“広陵のボンズ”の異名を持つ真鍋慧(3年)が左中間への大飛球を放ち、相手左翼手が風の影響を見誤ったこともあり3点二塁打となり、この回4点を勝ち越した。7回1死三塁からは高橋陽大(3年)の中前適時打で加点して突き放した。

 投げては、2年生エース・高尾響(2年)が、伸びのある直球と、コーナーに制球されたスライダー、チェンジアップで、島根大会でチーム打率・399をマークした立正大淞南打線相手に粘りの投球を見せて7回3失点。8回からは左腕・倉重聡(3年)、堀田昂佑(1年)とつないでリードを守り切った。

 試合後、中井哲之監督は、「(先発の)高尾の調子が全然よくなくて、もしくは高尾を凄く研究されていて、コンパクトに逆方向によく打たれたんですが、悪いなりにしっかり投げてくれたと思う」と話した。ベンチでは「4―3でいいから。どんな形でもいいから1点多くとればいいから、焦ることはない」とナインに言い続けていたと言い、下位打線の活躍に「たまにこういうこともないと。下位打者がよく頑張ってくれました。2人(7番・高橋、9番・松下)とも、がむしゃらに練習する子なので、甲子園で打ってくれて本当によかったと思う」と振り返った。また、真鍋については「引っ張ることなく、センター中心に打とうとした打球が左方向にいった。本当によくうってくれた」と話し、高尾の投球は「相手の狙い球を外すことと、少し力を抜いてコントロールよく、リズムよく投げたと思う」と評価。「いろんな投手が使えたことは財産。高校野球は何があるか分からないので1球1球に気持ちを込めて頑張りたいと思います」とし、6年ぶりの夏の校歌に「いいですね、校歌は。(次戦も)しっかり準備をして、生徒を信じて、できることを精いっぱいやっていこうと思います」と話していた。

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