【甲子園】東海大系列の絆が生んだ“最高の共演” 甲子園で2時間9分踊り続けた夏の思い出

2023年08月11日 05:00

野球

【甲子園】東海大系列の絆が生んだ“最高の共演” 甲子園で2時間9分踊り続けた夏の思い出
アルプスを彩った東海大熊本星翔・宮崎さん(右)と東海大大阪仰星・川畑さん Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第5日1回戦   東海大熊本星翔2―5浜松開誠館 ( 2023年8月10日    甲子園 )】 【声援よ君に届け】<東海大熊本星翔チアリーディング部主将・宮崎由奈さん、東海大大阪仰星チアリーディング部主将・川畑宜郁さん>青空の下、勝利を信じて必死に踊り続けた。台風6号の影響で甲子園へ来られなかった熊本県民への思いも込め、一塁側アルプス席から声援を送った東海大熊本星翔応援団。チアリーディング部は胸に青地で輝く「Seisho」と一緒に、横に「Gyosei」と書かれたチアリーダーの姿もあった。
 「自分たちは部員数が少なくて。なので甲子園では助けてもらうことにしました」と明かしたのが、部員13人を率いる主将・宮崎由奈さん(3年)。アルプスをより華やかに彩ろうと、甲子園では同じ東海大系列の東海大大阪仰星のチアリーディング部23人に助っ人を依頼した。

 共演をお願いされたのはわずか1週間前。それでも東海大大阪仰星の主将・川畑宜郁(のりか)さん(3年)は「私たちもびっくりで。でも甲子園で応援できるなんて最高じゃないですか」と快諾。送られてきた約10曲の動画を通常練習後や自宅で必死に覚え、本番に備えた。甲子園からしか野球応援をすることができない東海大大阪仰星は、大阪大会4回戦で敗退。川畑さんも「球場で踊れずに終わってしまった」と肩を落としていた。しかし、想像もしていなかった形で夢がかない「星翔が勝てるように誰よりも熱い心で応援したい」と意気込んでいた。試合前日の9日に初めて合同練習を実施。互いに「最高の応援をしようね」と誓い合った。

 逆転負けで初勝利は逃したが、宮崎さんは「野球部のみんなは格好よかった。仰星の人とも一緒に踊れて良かった」と感謝し、最後まで笑顔が絶えなかった。2時間9分の共演。互いに忘れられない夏の思い出になった。(村井 樹)

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